Xリーグ 1st stage 第1戦 vs オール三菱ライオンズ

2015/9/6(日) 14:00開始 @富士通スタジアム川崎
得点経過 スタッツ 個人記録 試合レポート
ノジマ相模原ライズ 28 - 7 オール三菱ライオンズ
0 1QT 0
7 2QT 7
7 3QT 0
14 4QT 0
得点経過
Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TEP PLAYER(S) G/NG Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TEP PLAYER(S) G/NG
2 08:10 PASS #15谷口→#85祖父江 2 KICK #87若松 G
2 11:39 PASS #18荒木→#15出島 4 KICK #29望月 G
3 11:08 RUSH #25東松 26 KICK #29望月 G
4 5:05 RUSH #14アンダーソン 13 KICK #29望月 G
4 11:17 RUSH #27細野 2 KICK #29望月 G
スタッツ
ノジマ相模原ライズ チーム オール三菱ライオンズ
18 (11 - 6 - 1) ファーストダウン(ラン - パス - 反則) 12 (6 - 6 - 0)
23 - 12 - 2
122Yds
(パス) 試投 - 成功 - インターセプト
獲得ヤード
25 - 15 - 2
118Yds
26 - 197Yds (ラン) 回数 - 獲得ヤード 29 - 92Yds
49 - 319Yds (攻撃) 回数 - 獲得ヤード 54 - 210Yds
4 - 25Yds (反則) 回数 - 損失ヤード 3 - 29Yds
0 - 0 (ファンブル) 回数 - 喪失 0 - 0
1 - 0 (フィールドゴール) 回数 - 成功 0 - 0
21:35 TIME OF POSSESSION 26:25
個人記録
RUSHING
NO. PLAYER ATT YARDS TD LG    
14 ベンジャミン アンダーソン 10 97 1 21
2 宮幸 崇 9 53 0 20
25 東松 瑛介 4 35 1 26
18 荒木 裕一朗 1 7 0 7
27 細野 陽平 2 5 1 3
TOTAL 26 197 3
PASSING
NO. PLAYER ATT COMP INT YARDS TD LG
18 荒木 裕一朗 12 6 0 44 1 12
14 ベンジャミン アンダーソン 11 6 2 78 0 22
TOTAL 23 12 2 122 1
RECEIVING
NO. PLAYER NO YARDS TD LG    
15 出島 崇秀 3 30 0 20
83 下段 亮太 3 19 0 10
8 出澤 信 2 33 0 21
11 財津 弘彬 1 22 0 22
81 井上 繁明 1 8 0 8
2 宮幸 崇 1 6 0 6
25 東松 瑛介 1 4 0 4
TOTAL 12 122 1
TACKLE
NO. PLAYER TACKLE YARDS SACK      
23 北村 雅史 5 0 0
44 小宮 洋平 3.5 0 0
52 鈴木 修悟 3 11 1
12 アート ロウレル 3 0 0
4 矢口 俊太 3 0 0
57 田中 喜貴 3 0 0
3 佐久間 徹 3 0 0
90 伊倉 良太 2 7 1
6 マヌ ナティカウラ 2 0 0
22 河石 泰 1.5 0 0
41 増山 純季 1 0 0
21 石黒 貴也 1 0 0
13 綾部 洋平 1 0 0
43 池田 貴士 1 11 1
53 細野 燿平 1 0 0
11 財津 弘彬 1 0 0
29 望月 康平 1 0 0
9 番矢 大輝 1 0 0
TOTAL 38 29 3
INTERCEPTION
NO. PLAYER INT YARDS TD      
41 増山 純季 1 0 0
22 河石 泰 1 5 0
TOTAL 2 5 0
PASS CUT
NO. PLAYER CUT          
57 田中 喜貴 1          
23 北村 雅史 1          
TOTAL 2

試合レポート

プロローグ

Xリーグ5年目のシーズンに突入したノジマ相模原ライズ。悲願の日本一に向けて、新たなシーズンの開幕を迎える一戦の相手は、オール三菱ライオンズ。近年、大学時代に名を馳せた実力プレーヤーの加入が相次ぎ、決して侮れない実力を持っているチームとの戦いに、日本一への想いの強さを見せつけてしっかりと勝利できるか。今季のライズの行方を占う一戦となる。

1Q

ライズのキックオフで試合開始。ライズ守備陣が幸先よくライオンズの攻撃をパントに追い込み、自陣9ヤード地点からライズの攻撃。先発QBは今夏から加入の米国人QB#14ベンジャミン・アンダーソン(アーカンソー大パインブラフ校、以降アンダーソン)。今季主将を務めるRB#25東松(立命館大)のラン、QBアンダーソン自らのランでファーストダウンを重ねるも、ライオンズ LBにパスをインターセプトされてターンオーバー。続くライズのディフェンスで、お返しとばかりにLB#57田中(法政大)がはじいた相手のパスをLB#41増山(日体大)がインターセプトして攻撃権を奪い返すビッグプレー!続く攻撃はパントに追い込まれ、得点を奪えないライズ。守備陣がライオンズの前進を許さず、パントに追い込んだ次のシリーズ。リターナー#27細野(国士舘大)の好リターンで自陣40ヤード付近からの攻撃となるが、自らの反則もあってリズムに乗れず、パントで攻撃権を手放す事に。このまま1Qが終了。両チームともに攻撃のリズムを掴めない展開。


2Q

2Qがスタート。QB谷口のランプレーを中心にボールを進め、ライズ陣内へ侵攻するライオンズ。ライズ陣24ヤード地点からの攻撃は、ライズ守備陣が踏ん張り4thダウンに追い込むも、先制点のチャンスを逃したくないライオンズはフィールドゴールの体型からスナップを受けたフォルダーが走るギャンブルプレーを選択し、しぶとく1stダウンを更新。次のプレーでパスを成功させて、QB谷口のランでライズゴール前2ヤードまで迫る。ここを何とか凌ぎたいライズはディフェンス陣が気迫のタックルでライオンズのランプレーをノーゲインに押さえ込むが、最後はライオンズのTE祖父江にパスを通されてタッチダウン。PAT(※1)のキックも決められ、0-7と先制点を奪われてしまう。前半の内に得点したいライズは、リターナー#11財津(一橋大)のビッグリターンで自陣43ヤードからの攻撃。QBはアンダーソンに変わって#18荒木(立命館大)。TE#83下段(法政大)へのパスでライオンズ陣内に攻め込むと、RB#2宮幸(中央大)のランプレーで1stダウンを更新。ライオンズ守備陣のパスインターフェアの反則もあり、前半残り50秒で敵陣17ヤードからの攻撃。荒木・宮幸のランでゴール前4ヤードまで前進、なんとしてもタッチダウンを奪いたいライズはここでタイムアウトをコール、残り時間は27秒。ここで荒木からWR#15出島(久留米大)へのタッチダウンパスが成功!! キックも決まって7-7の同点として前半を終了。


3Q

いよいよ勝負の後半戦、3Qはライズの攻撃から。2Qに引き続きQB荒木がライズの攻撃を牽引するが、最初の攻撃は3アンドアウト(※2)でパントに追い込まれてしまう。続くライオンズの攻撃は2回のダウン更新を許すも、ライズ守備陣が自陣への侵入を許さず。自陣45ヤードからのライズの攻撃、RB宮幸のランで敵陣に侵攻するも、パスが通らずに4thダウンへ。ここからK#29望月(近畿大)が51ydのフィールドゴールを狙うも失敗、追加点を奪えない。3Qは残り4分。続くライオンズの攻撃をパントに追い込んだライズは、続く攻撃シリーズでQBを再び#14アンダーソンにスイッチ。そのアンダーソンのランでライオンズ陣へボールを進めたライズは、主将のRB東松がハンドオフされたボールを持って、そのままエンドゾーンに走り込みタッチダウン!! PATのキックもK 望月がしっかりと決めて14-7とこの試合初めてリードを奪い、3Q終了。


4Q

最終4Q開始早々、ライズ守備陣のビッグプレーが飛び出す。DL#43池田(名城大)によるQBサックでライオンズ攻撃陣に大きく後退を強いることに成功!! そのままパントに追い込み、ライズが看板の守備でモメンタムを奪い取る。その勢いを追加点に繋げたいライズの攻撃は自陣39ヤードから。QBアンダーソンからWR#8出澤(早稲田大)への21ヤードパスで敵陣24ヤード地点まで侵攻、再びQBアンダーソンのラン、TE下段へのパスでレッドゾーンに侵入すると、最後はQBアンダーソンがランプレーでライオンズエンドゾーンを陥れ、タッチダウン!! K 望月のPATキックも成功して、残り時間6分55秒で21-7とリードを拡げるライズ。次のライオンズの攻撃もしっかりと押さえて勝利を掴み取りたいライズは、DL#52鈴木(国士館大)によるQBサックでライオンズの攻撃を再び大きく後退させる事に成功する。ライオンズは4thダウンギャンブルのランプレーで1stダウン更新を試みるが、ライズディフェンスがしっかりと止めてターンオーバー。残り時間3分、自陣35ヤードからの攻撃に移る。QBアンダーソンからWR出島へのパスでダウンを更新するが、次のプレーでロングパスをライオンズのDBにインターセプトされて、攻守交替。嫌な流れを、今季副将を務めるライズDB#22河石(早稲田大)が相手のパスをインターセプトして断ち切り、再度攻守交替!! 最後を得点で締めたいライズは、敵陣ゴール前2ヤードからRB細野がエンドゾーンに飛び込んでタッチダウン!! PATのキックも成功して28-7とライオンズを突き放して試合終了。


ライズの今季開幕戦は、オール三菱ライオンズを28-7で一蹴し、日本一を狙うチームとしての最低限の姿を示すことが出来たと言えるだろう。前半は7-7の同点で折り返し、期待の新人、米国人QBベンジャミン・アンダーソンも、なかなかボールを前に進めることが出来ず、フラストレーションの溜まる展開となったが、前半最後のドライブでQB#18荒木が粘り強くプレーし、同点のタッチダウンを奪ったことが、結果的に勝利を大きくたぐり寄せることになった。後半はライズ守備陣がライオンズ攻撃陣にプレッシャーを与え続け、徐々にモメンタムを引き寄せたことが、最終的なスコアに繋がった。とは言え、今のままでは並み居る強豪から悲願の日本一を奪い取ることは難しいだろう。次戦はホーム相模原にOBICシーガルズを迎えての大一番。良くも悪くも、次戦で早々に今期のライズの先行きが見通せることになる。チーム一丸となって難敵を撃破してほしい。

  1. ※ 1 「PAT」:Point After Touchdown(ポイント アフター タッチダウン)の略。タッチダウン後にエンドゾーン手前3ydからフィールドゴールを蹴ること(得点は1点)
  2. ※ 2 「3アンドアウト」:攻撃側のシリーズが1度もダウンを更新できずに3回の攻撃のみで終了し、パントに追い込まれること