東日本交流戦 第2戦 vs アサヒビールシルバースター

2015/5/17(日)11:00開始 @富士通スタジアム川崎
得点経過 スタッツ 個人記録 試合レポート
ノジマ相模原ライズ 6 - 31 アサヒビールシルバースター
6 1QT 0
0 2QT 7
0 3QT 14
0 4QT 10
得点経過
Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TEP PLAYER(S) G/NG Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TEP PLAYER(S) G/NG
1 10:43 PASS #18荒木→#8出澤 21 KICK NG
2 03:02 PASS #17ミルズ→#10柳澤 2 KICK #40櫻井 G
3 03:55 PASS #17ミルズ→#83林 4 KICK #40櫻井 G
3 10:20 PASS #17ミルズ→#11戸倉 6 KICK #40櫻井 G
4 06:32 FG #40櫻井 20
4 10:42 INT #59毛利 39 KICK #40櫻井 G
スタッツ
ノジマ相模原ライズ チーム アサヒビールシルバースター
12 (7 - 4 - 1) ファーストダウン(ラン - パス - 反則) 16 (4 - 10 - 2)
36 - 16 - 3
138Yds
(パス) 試投 - 成功 - インターセプト
獲得ヤード
34 - 20 - 1
279Yds
26 - 82Yds (ラン) 回数 - 獲得ヤード 23 - 75Yds
62 - 220Yds (攻撃) 回数 - 獲得ヤード 57 - 354Yds
6 - 60Yds (反則) 回数 - 損失ヤード 8 - 65Yds
0 - 0 (ファンブル) 回数 - 喪失 0 - 0
0 - 0 (フィールドゴール) 回数 - 成功 1 - 1
22:39 TIME OF POSSESSION 25:21
個人記録
RUSHING
NO. PLAYER ATT YARDS TD LG    
2 宮幸 崇 8 29 0 11
18 荒木 裕一朗 6 3 0 7
27 細野 陽平 5 26 0 12
25 東松 瑛介 5 17 0 9
32 金子 泰徳 2 7 0 4
TOTAL 26 82 0
PASSING
NO. PLAYER ATT COMP INT YARDS TD LG
18 荒木 裕一朗 31 14 3 111 1 21
10 藤本 亮 5 2 0 27 0 25
TOTAL 36 16 3 138 1
RECEIVING
NO. PLAYER NO YARDS TD LG    
19 松尾 海太 4 22 0 12
1 中田 結 3 42 0 25
87 原田 大輔 3 29 0 20
8 出澤 信 1 21 1 21
27 細野 陽平 1 9 0 9
7 井本 圭宣 1 8 0 8
32 金子 泰徳 1 6 0 6
25 東松 瑛介 1 2 0 2
2 宮幸 崇 1 -1 0 -1
TOTAL 16 138 1
TACKLE
NO. PLAYER TACKLE YARDS SACK      
3 佐久間 徹 4.5 0 0
90 伊倉 良太 3.5 30 2
22 河石 泰 3.5 0 0
41 増山 純季 3 11 1
34 石黒 貴也 3 0 0
13 綾部 洋平 3 0 0
52 鈴木 修悟 2.5 0 0
99 木村 健太朗 2 9 1
12 大倉 夏輝 2 0 0
4 矢口 俊太 1.5 0 0
57 田中 喜貴 1 0 0
43 池田 貴士 1 0 0
26 井上 貴弘 1 0 0
23 北村 雅史 0.5 0 0
TOTAL 32 50 4
INTERCEPTION
NO. PLAYER INT YARDS TD      
57 田中 喜貴 1 0 0
TOTAL 1 0 0
PASS CUT
NO. PLAYER CUT          
22 河石 泰 1          
57 田中 喜貴 1          
     
TOTAL 2

試合レポート

プロローグ

2015年2戦目にして、春季公式戦最後の試合となる東日本交流戦、ノジマ相模原ライズはアサヒビールシルバースターと対戦。2011年のエックスリーグ復帰後、一度も負けていない相手だが、今期はQBとWRに外国人選手を補強し、5/2(土)の東日本交流戦で昨年のJAPAN X BOWL準優勝チームIBMビッグブルーを破る金星を挙げて勢いに乗っている。初戦でオービックシーガルズに競り負けたライズにとっては、是が非でも勝利して実力を見せつけたい所。

1Q

1Qはシルバースター(以下SS)のキックオフで試合開始。SSのリターナーは今期から加入し、リターナーも兼務するWR#3ウィルソン。ここはライズのキックカバーチームがプレッシャーをかけ、SSは自陣ゴール前からの攻撃。ライズの反則もあり、SSが2度ダウンを更新した所で、ライズDL#99木村(専修大)がSSの新外国人QB#17ミルズを強襲、QBサックで9ヤードの後退を強いる。結局SSの最初の攻撃シリーズはパントに。続くライズの攻撃は前戦同様QB#18荒木(立命館大)が差配。自陣33ヤードからの攻撃で2度ダウンを更新して敵陣まで攻め込むが、ここはパントに追い込まれる。SSの攻撃は自陣14ヤードから。ここでライズディフェンスにビッグプレーが飛び出す。LB#57田中(法政大)が、SS QBミルズのパスをインターセプト!! ライズは敵陣26ヤードからの攻撃権を手に入れる。ディフェンスが作ったチャンスを得点に結びつけたいライズ攻撃陣は、#25東松(立命館大)や#2宮幸(中央大)らのランプレーでボールを前に進める。SS陣17ヤード地点での4thダウン1ヤードのピンチもFB#32金子(立教大)のランプレーで凌ぐと、最後は3rdダウン18ヤードのロングシチュエーションで、QB荒木からWR#8出澤(早稲田大)へのタッチダウンパスが成功して先制!! PAT(※)のキックはスナップが乱れて失敗するも、ライズは待望の先制点を手にした。


2Q

2Qは1Qから継続してSSが攻撃を展開。ライズ守備陣はしっかりとSS攻撃陣にプレッシャーをかけ、DL#43池田(名城大)のQBサックもあり、3rdダウンロングのシチュエーションに追い込むが、ここでSS QBミルズからWRウィルソンへのロングパスが成功し、ライズゴール前2ヤード地点まで一気に攻め込まれてしまう。このピンチで、ウィルソンとマッチアップするライズCB#21石黒(日本大)が気迫のプレーでウィルソンへのパスを防ぐものの、ミルズからRB#10柳澤へのタッチダウンパスが決まり、PATのキックも成功して6-7と逆転を許してしまう。すぐに追いつきたいライズだが、次の攻撃では効果的な前進をはかることが出来ず、パントに追い込まれる。2Q残り4分弱、SS陣39ヤード地点からのSSの攻撃で、またもQBミルズからWRウィルソンへのロングパスが成功、一気にライズ陣13ヤード地点まで侵攻を許してしまう。このピンチにライズ守備陣が奮起、今期DLリーダーを務めるDL#90伊倉(法政大)がミルズをQBサックに仕留め、17ヤードの後退を強いることに成功し、結局SSの攻撃をパントに追い込む。結局このまま2Qは終了し、前半を6-7の一点差で折り返すことに。


3Q

3Qはライズのレシーブからスタートするが、自陣15ヤードからの攻撃は、あえなく3アンドアウト(※)に。続くSSの攻撃、最初のプレーでSS QBミルズからWR#83林へのロングパスが成功して、一気にライズ陣21ヤード地点まで攻め込まれてしまう。最後はQBミルズから同じくWR林へのタッチダウンパスが成功。PATのキックも決まって6-14と点差を離されるライズ。このままズルズルと離されたくないライズは、リターナーのWR#15出島(久留米大)が好リターンを見せて自陣46ヤード地点からの攻撃。続くプレーでライズRB#27細野(国士館大)が12ヤードを走って敵陣に侵攻するが、後が続かず結局パントを蹴らざるを得ない状況に。ここからSSのオフェンスが更にギアを上げる。ここまで踏ん張ってきたライズ守備陣だが、途中反則による20ヤードの罰退を挟んで5シリーズ11プレーで87ヤードのタッチダウンドライブを許してしまう。PATのキックも決められ、6-21と突き放されたライズは、3Qの内に反撃の狼煙をあげたい所だったが、残り1分40秒からの攻撃も3アンドアウトに追い込まれ、そのまま終了。


4Q

最終4Q、SSはQBを昨季までのエース#7安藤にチェンジ。攻撃をランプレー主体に切り替えて、明らかに時間消費を狙った戦術にシフトする。ライズ守備陣はSSのランプレーをしっかりと止め、4Q最初のSSの攻撃はパントに追い込むことに成功。早い時間で1本返したいライズは、引き続き#18荒木がQBとしてライズのオフェンスを牽引。SSの好パントで自陣7ヤードからの攻撃となったが、荒木からTE#87原田(日本体育大)へのミドルパス、RB細野のランプレーで連続してダウンを更新するも、自陣37ヤードからの攻撃はパスが通らず、結局パントとなってしまう。ここまでSSのランプレーを殆ど止めていたライズ守備陣だったが、疲れからかSSのRB陣にゲインを許すことが多くなる。SS陣42ヤード地点からのRBのランを止められず、一気に58ヤードを走られてエンドゾーンまで走り込まれてしまうが、SSの攻撃陣に反則があり、事なきを得るも、結局20ヤードのフィールドゴールを決められて6-24とされる。試合の残り時間が5分を切り、何とか一矢報いたいライズだったが、焦りからか、QB荒木のパスをSSディフェンスにインターセプトされて得点をあげることが出来ない。この後、ライズ守備陣の奮戦でSSの攻撃を3アンドアウトに追い込むが、続くオフェンスシリーズで再び荒木がパスをインターセプトされて攻守交代。更にこの後、SSの攻撃を挟んで試合残り時間1分32秒からの攻撃でもQB荒木がインターセプトを喫し、そのままエンドゾーンまで走り込まれてリターンタッチダウンを献上、PATのキックも決められて6-31と大差をつけられてしまう。結局このまま試合は終了。ライズはエックスリーグ昇格後初めて、アサヒビールシルバースターに敗戦を喫した。

オービックシーガルズ、アサヒビールシルバースターに連敗を喫して幕を閉じたライズの春季。新しい戦力を積極的に試しながら試合を行っており、伝統の強力守備陣も力強いプレーを見せてくれているが、新戦力を補強したシルバースターには現時点での力の差を見せつけられての敗戦となり、秋の本番に向けての課題を突きつけられた形となった。しかしながら、この結果を受けて誰よりも悔しい想いをしているのは他ならぬ選手自身であり、その想いが飛躍の糧となることを、信じてやまない。

  1. ※ 1 「PAT」:Point After Touchdown(ポイント アフター タッチダウン)の略。タッチダウン後にエンドゾーン手前3ydからフィールドゴールを蹴ること(得点は1点)
  2. ※ 2 「3アンドアウト」:攻撃側のシリーズが1度もダウンを更新できずに3回の攻撃のみで終了し、パントに追い込まれること