Xリーグ 1st stage 第2戦 vs オービックシーガルズ

2015/9/13 (日) 12:30開始 @相模原ギオンスタジアム

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得点経過 スタッツ 個人記録 試合レポート
ノジマ相模原ライズ 20 - 17 オービックシーガルズ
7 1QT 3
3 2QT 0
7 3QT 6
0 4QT 8
3 OT 0
得点経過
Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TEP PLAYER(S) G/NG Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TEP PLAYER(S) G/NG
1 04:57 PASS #14アンダーソン→#32金子 10 KICK #29望月 G
1 08:10 FG #29長尾 23
2 02:15 FG #29望月 47
3 02:24 PASS #12畑→#20古谷 16 PASS NG
3 04:36 INT #6ナティカウラ 37 K #29望月 G
4 04:10 RUSH #43望月 2 PASS #6菅原→#85萩山 G
OT FG #29望月 15
スタッツ
ノジマ相模原ライズ チーム オービックシーガルズ
12 (5 - 7 - 0) ファーストダウン(ラン - パス - 反則) 17 (10 - 7 - 0)
19 - 10 - 2
95Yds
(パス) 試投 - 成功 - インターセプト
獲得ヤード
39 - 19 - 4
163Yds
34 - 99Yds (ラン) 回数 - 獲得ヤード 32 - 148Yds
53 - 194Yds (攻撃) 回数 - 獲得ヤード 71 - 311Yds
4 - 30Yds (反則) 回数 - 損失ヤード 4 - 20Yds
0 - 0 (ファンブル) 回数 - 喪失 0 - 0
1 - 1 (フィールドゴール) 回数 - 成功 1 - 1
27:15 TIME OF POSSESSION 20:45
個人記録
RUSHING
NO. PLAYER ATT YARDS TD LG    
2 宮幸 崇 12 66 0 23
14 ベンジャミン アンダーソン 19 31 0 17
25 東松 瑛介 1 4 0 4
32 金子 泰徳 1 -4 0 -4
TOTAL 33 97 0
PASSING
NO. PLAYER ATT COMP INT YARDS TD LG
14 ベンジャミン アンダーソン 19 10 2 95 1 14
TOTAL 19 10 2 95 1
RECEIVING
NO. PLAYER NO YARDS TD LG    
19 松尾 海太 3 31 0 14
32 金子 泰徳 2 19 1 10
87 原田 大輔 1 14 0 14
15 出島 崇秀 1 12 0 12
2 宮幸 崇 1 8 0 8
17 志水 秀彰 1 7 0 7
83 下段 亮太 1 4 0 4
TOTAL 10 95 1
TACKLE
NO. PLAYER TACKLE YARDS SACK      
52 鈴木 修悟 8.5 0 0
3 佐久間 徹 6.5 0 0
41 増山 純季 6.5 0 0
12 アート ロウレル 4.5 9 1
4 矢口 俊太 4.5 0 0
6 マヌ ナティカウラ 3.5 0 0
44 小宮 洋平 3 8 1
21 石黒 貴也 2 0 0
23 北村 雅史 2 0 0
11 財津 弘彬 1.5 0 0
15 出島 崇秀 1 0 0
32 金子 泰徳 1 0 0
90 伊倉 良太 1 0 0
22 河石 泰 0.5 0 0
TOTAL 46 17 2
INTERCEPTION
NO. PLAYER INT YARDS TD      
23 北村 雅史 2 0 0
6 マヌ ナティカウラ 1 37 1
4 矢口 俊太 1 0 0
TOTAL 4 37 1
PASS CUT
NO. PLAYER CUT          
3 佐久間 徹 2          
23 北村 雅史 2          
4 矢口 俊太 1          
6 マヌ ナティカウラ 1          
90 伊倉 良太 1          
TOTAL 7

試合レポート

プロローグ

2015年のノジマ相模原ライズは、早くも1stステージ第2戦で大一番を迎えることになった。対戦相手はXリーグ昇格後、一度も勝利したことがないオービックシーガルズ。昨シーズンの最終戦の相手でもあり、春に行われた東日本交流戦では12-14の2点差で敗戦を喫している相手。ノジマ相模原ライズが日本一になるために、どうしても越えなければならない壁、それがオービックシーガルズ。運命の一戦、ライズは如何に戦うのか?強敵を年に一度のホームゲームとなる相模原で迎え撃つ。

1Q

オービックのキックオフで試合開始。ライズ最初の攻撃は自陣25ヤードから。先発QBは#14アンダーソン(アーカンソー大パイン・ブラフ校)。エースRB#2宮幸(中央大)のランで大きく前進し、敵陣に侵攻。オービックゴール前10ヤード地点からの攻撃。昨季主将でオービックに勝てない悔しさを最も感じている選手の1人であるRB#32金子(立教大)へ、QBアンダーソンから10ヤードのタッチダウンパスが成功してライズが先制!! キッカー#29望月(近畿大)のPAT(※1)キックも決まり7-0。ライズは勝つためにどうしてもしかった先制点を奪うことに成功した。オービックの攻撃を差配するのは、これまで何度もライズの前に立ちはだかってきたQB菅原。菅原はリズム良く攻撃を指揮してボールを進め、ライズゴール前6ヤード地点まで前進する。ここでライズの看板である守備陣が踏ん張り、簡単にタッチダウンを奪わせない。オービックはフィールドゴールを選択せざるを得ず、23ヤードのフィールドゴールを決めて点差は7-3となる。ライズはオービックの反撃を、最少失点で切り抜けることに成功。これまではすぐにキャッチアップを許す展開が多かっただけに、ここでのディフェンスの粘りはこの後の試合に大きく影響することになる。


2Q

1Qから引き続きライズの攻撃。敵陣37ヤードからファーストダウンの更新を狙うが、オービック守備陣に阻まれたライズはフィールドゴールを選択。K望月が47ヤードのロングフィールドゴールをしっかりと決めて3点を獲得、スコアを10-3とし、2Qもしっかり先制パンチを浴びせることに成功した。ここから両チーム共にパントを蹴り合う展開に。ライズの攻撃陣も効果的な前進をはかれない中で、ライズのディフェンス陣が更にギアアップ。昨季副将を務めたDB#23北村(立教大)のパスカット、今季から加入したLB#12アート・ロウレル(ハワイ大)のQBサックと、オービック攻撃陣にプレッシャーをかけ続ける。3rdダウンロングのシチュエーションを強いることに成功したライズ守備陣はDB北村が相手のパスをインターセプトしてオービックの攻撃を断ち切ることに成功!! オービックに攻撃のリズムを掴ませない。このまま前半は10-3とライズが7点をリードして終了。


3Q

後半はオービックの攻撃からスタート。オービックはQBを畑にチェンジ。畑は自らのランでライズ陣内に攻め込むと、最後は畑からRB古谷への16ヤードタッチダウンパスを決められて10-9と1点差までオービックに追い上げられる。ここでオービックは逆転を狙って2ポイントコンバージョン(※2)を選択するが、パス不成功に終わり点差は10-9のまま。続くライズの攻撃はパントに追い込まれてしまい、嫌なムードが流れる中、またもやライズ守備陣にビッグプレーが飛び出す。オービックQB畑のパスをライズの新外国人選手DB#6ナティカウラ(サンノゼ州立大)がインターセプト!! そのままオービック側のエンドゾーンまで走り切って37ヤードのインターセプトリターンタッチダウンを完成させる。PATのキックも成功し、17-9と再びライズがリードを奪う展開。オービックはノーハドルでの早い攻撃でペースを掴もうとするが、ライズ守備陣は気迫のタックルで前進を許さない。3Q最後のオービックの攻撃も、DB北村がこの日2つ目のインターセプトでターンオーバー。3Qが終了して、17−9と8点リードして最終Qへ。これまでの敗戦時と違い、常にライズが先手を取る展開に、勝利への期待が大きく膨らむ。


4Q

勝負の4Q。悲願のオービック超えまであと12分。最初のシリーズで追加点を挙げて、一気に突き放したいライズだったが、開始30秒でQBアンダーソンのパスをオービック守備陣にインターセプトされて攻撃権を奪われてしまう。このピンチを救ったのはライズLB#4矢口(東海大)。DL#44小宮(帝京大)がカットしたパスを矢口がもぎ取って攻撃権を奪い返す。もう一度敵を突き放すチャンスを得たライズだったが、最初のプレーで選択したパスを、オービックのDB藤本に再びインターセプトされ、自陣35ヤード付近までリターンされてしまう。一転して大ピンチを迎えたライズ。オービックはここでQBを菅原にチェンジ。ノーハドルオフェンスでリズムよくボールを運ばれ、ライズゴール前1ヤードまで侵攻を許してしまう。何とか踏ん張りたいライズだったが、QBの位置に入ったRB望月にエンドゾーンへ飛び込まれて17-15。同点を狙った2ポイントコンバージョンも決められて17-17の同点。ここでゲームは振り出しに戻ってしまう。次のシリーズで追加点を挙げて再びリードを奪いたいライズだったが、パントに追い込まれてしまい、攻撃権は再びオービックへ。試合の残り時間は5分45秒。オービックは菅原からエースWRの木下へのパスで大きくゲイン。ここでタッチダウンを奪われればモメンタムをオービックに奪われて勝利が遠のいてしまう。胃が痛くなるようなプレッシャーの中、ライズディフェンスが値千金のQBサックでオービックの攻撃を3rdダウンロングのシチュエーションに追い込み、オービックはパントを蹴らざるを得ない状況に。その後もライズオフェンスはオービックの守備網を突き抜けることが出来ず、試合残り時間は55秒でオービックの攻撃へ。ライズの運命は看板のディフェンス陣に託される。ライズ守備陣は懸命の守りでオービックの前進を阻み、4thダウンギャンブルのパスプレーも失敗し、残り2秒で攻撃権を奪い返すことに成功!! 結局このままタイムアップとなり、試合はタイブレーク戦へと突入する。

OT

コイントスの結果、ライズは後攻。ライズ陣25ヤードラインからオービックの最初の攻撃、3rdダウンでのパスをライズディフェンスがインターセプト!! オービックの攻撃を無得点に押さえることに成功する。ここで1点でも取れば勝利が確定するライズ。オービックゴール前25ヤードからのライズの攻撃はQBアンダーソン、RB宮幸のランで1stダウンを獲得。タッチダウンまで10ヤード、勝利まで10ヤード!! RB宮幸、RB金子のランで手堅くボールを前に進め、最後は運命のフィールドゴールキックをK望月に託す。望月は15ヤードのフィールドゴールを落ち着いて決めて、ライズが宿敵のオービックを破り、1stステージ2連勝を飾る事に成功した。

2011年のXリーグ昇格から、6度挑んで6度跳ね返されてきたオービックシーガルズへの挑戦。7度目のチャレンジは、地元相模原のファンの前で、勝利という形で完遂。悲願のオービック超えを果たすことが出来た。ライズの看板である強力ディフェンス陣が、プレッシャーをかけ続けても最後には試合を決定づけるプレーをされてきたオービックのQB菅原に仕事をさせず、新戦力を加えたオフェンス陣が、前半リズム良く攻めて得点を重ねることに成功。地元相模原のファンの大声援もあり、勝利を掴むことが出来た。とは言え、あくまでリーグ戦1stステージの1試合。昨季Xリーグ王者である富士通フロンティアーズとの対戦も控えている。攻守ともに克服すべき課題も多く、まだまだ成長しなければならないのも事実であろう。それでも、リーグを代表する強豪であるオービックシーガルズを下し、ノジマ相模原ライズが真に日本一を狙う資格があるチームであることを、内外に印象づけることが出来た。今回は勝利することができたが、勝ち進めばオービックとの再戦も十分にあり得る。ここからの成長でも相手を上回っていきたい。そうすれば、自ずと日本一が近づいてくるのではないだろうか。

  1. ※ 1 「PAT」:Point After Touchdown(ポイント アフター タッチダウン)の略。タッチダウン後にエンドゾーン手前3ydからフィールドゴールを蹴ること(得点は1点)
  2. ※ 2 「2ポイントコンバージョン」: タッチダウンした後、フィールドゴールキックを蹴るのではなく、ゴール前10ヤード地点から再度プレーしてタッチダウンを狙うプレー。成功すると2点を追加することが出来る。