試合レポート

プロローグ

前節ホームタウンゲームで勝利をあげ、開幕2連勝を収めたノジマ相模原ライズ（以下、ライズ）。
第3戦は、ライスボウル3連覇中の富士通フロンティアーズ（以下、フロンティアーズ）。
開幕3連勝を狙った挑戦が、敵地富士通スタジアム川崎で始まった。

1Q

ライズK#7竹内空（名城大学）のキックで試合開始。
敵陣15ヤードからのライズディフェンスは、強力ランプレーは止めるもののミドルパスで3度ダウン更新を許し自陣19ヤードまで前進を許す。
しかし、この後はDL#97岡本晃季（同志社大学）のプレッシャーやLB#54梶川雄貴（甲南大学）、DB#3佐久間徹（名城大学）のパスディフェンスでダウン更新を許さずフィールドゴール（以下、FG）トライに。
36ヤードのFGを決められフロンティーズが先制。
【スコア】1Q 4:00 ライズ 0-3 フロンティアーズ

フロンティアーズのキックで試合再開。
RB#28吉澤祥（早稲田大学）とWR#19テイ・カニンガムのランやパスで、6プレーで32ヤード前進し敵陣38ヤードに進入。
更にRB#28吉澤のランとパスでダウンを更新し、敵陣27ヤードまで攻め入る。
しかし、その後のパスが通らず4thダウンに。
フロンティアーズにオフサイドの反則があり、ライズは41ヤードのFGトライ。
このFGはわずかに右に外れ、攻守交代となる。

自陣23ヤードからのライズディフェンスは、相手RBのランをLB#99フィリップ・レッドワイン（オクラホマ州立大学）が1ヤードで止める。
2ndダウン9ヤードの場面で、パスを投げようとしたQBのLB#99フィルが襲い掛かる。このフィルのプレーでパスは乱れ、ボールはLB#32永田大河（立命館大学）がインターセプト。
敵陣29ヤードの好位置でオフェンスにボールを渡す。

絶好の位置でボールを受け取ったライズオフェンスは、RB#28吉澤とQB#6カート・パランデック（ネバダ大学ラスベガス校）のランで敵陣15ヤードまで前進したところで1Q終了。

2Q

敵陣15ヤードから1stダウンのライズオフェンスは、WR#19テイ、RB#28吉澤のランでTDを狙うも4ヤードの前進に抑えられ28ヤードのFGトライとなる。
このFGは、K#37佐藤太希（明治大学）がきっちり決め同点に追いつく。
【スコア】2Q 1:54 ライズ 3-3 フロンティアーズ

K#7竹内のキックで試合再開。エンドゾーンからリターンしたリターナーをRB#42清水誠（関東学院大学）がソロタックルし、敵陣19ヤードからライズディフェンスとなる。
このシリーズはミドルパスを中心に攻められ、3プレーで自陣に進入される。
更にパスインターフェアの反則を取られ自陣24ヤードまで前進される。
最後はフロンティアーズRBに24ヤードを走られTDを奪われる。
【スコア】2Q 4:38 ライズ 3-10 フロンティアーズ

得点を返したいライズは、自陣29ヤードからのオフェンス。
QB#6カートから主将WR#9宜本潤平（立命館大学）へ18ヤードのパスが通りハーフウェイ付近まで前進。
RB#34川村龍ノ介（法政大学）のランで2ヤード前進すると、続くプレーで右サイドを駆け上がったWR#19テイへ44ヤードのロングパスが通り、一気に敵陣7ヤードまで前進する。
直後のプレーで再びWR#19テイにパスが通りTD。
キックもK#7竹内が決め同点となる。
【スコア】2Q 7:32 ライズ 10-10 フロンティアーズ

K#7竹内のキックで試合再開。
キックはタッチバックとなり、敵陣25ヤードからライズディフェンスとなる。
再びミドルパスとインサイドランで自陣44ヤードまで攻め入られるも、続くパス攻撃をDLのプレッシャー等で凌ぎ、この試合両チーム通じて初めてのパントとなる。

前半残り1分31秒でライズオフェンスは自陣20ヤード付近からの攻撃。
QB#6カートからRB#28吉澤、TE#87定成吉輝（中央大学）、WR#9宜本、WR#18大谷空渡（日本大学）に4連続パスが成功し敵陣44ヤードまで前進。
更にQB#6カートのランとWR#19テイのパスキャッチで前半終了まで2秒を残し、40ヤードのFGトライ。
このFGをK#37佐藤が決め逆転に成功し前半終了。
【スコア】2Q 12:00 ライズ 13-10 フロンティアーズ

3Q

フロンティーズのキックで後半開始。
自陣22ヤードからのライズオフェンスは、RB#28吉澤のランとWR#19テイのパスキャッチでハーフウェイ付近まで前進するもその後が続かず4thダウンパントとなる。
このパントはP#7竹内が敵陣2ヤードでボールデッドとするナイスプレー。

好位置からのライズディフェンスは、敵陣9ヤードからの3rdダウンのパスをDB#20岩﨑匠（日本大学）がインターセプト。
最高の形でオフェンスにボールを渡す。

敵陣34ヤードからのライズオフェンスは、RB#29阿部快斗（法政大学）のパスキャッチとWR#19テイのランでダウンを更新。
しかしTDを狙ったパスをエンドゾーン内でインターセプトされ、攻守交代となる。

逆に直後のプレーで、敵陣20ヤードから一発でTDを許し再逆転される。
【スコア】3Q 6:47 ライズ 13-17 フロンティアーズ

自陣28ヤードからのライズオフェンスは、RB#28吉澤のランで2度ダウンを更新するもその後が続かず4thダウンパントとなる。

敵陣20ヤードからのライズディフェンスは、パスで1度ダウンを更新されたところで3Q終了。

4Q

4Qに入ってもフロンティアーズにパス中心の攻撃で攻められ、3度ダウン更新され自陣12ヤードまで前進を許す。
この12ヤードをRBに走られTDを献上する。
【スコア】4Q 3:36 ライズ 13-24 フロンティアーズ

フロンティアーズのキックで試合再開。
RB#28吉澤のランでダウン更新を狙うも、この試合初めてのスリーアンドアウトパントとなる。

敵陣33ヤードからのライズディフェンスは、33ヤードのビッグランと28ヤードパスを許し、2プレーで自陣7ヤードまで前進される。
最後はパスでTDを取られる。
【スコア】4Q 7:06 ライズ 13-31 フロンティアーズ

その後のシリーズは、両チーム得点なく試合終了。
【ファイナルスコア】ライズ 13-31 フロンティアーズ

【城ヶ滝一朗HCのコメント】
秋の第３戦は、日本一を３連覇中の富士通フロンティアーズとの戦いでしたが、力及ばず、１３−３１で敗戦しました。
この試合に向けては、特別なことはせず、今までやってきたプレーを主軸に真っ向勝負で挑みました。

前半、富士通最初の攻撃で3点は取られたものの、オフェンスディフェンス共に悪くない立ち上がりでした。その後ライズのインターセプトで、敵陣からスタートのオフェンスで得点し、前半を１３−１０とリードして折り返すことができました。

後半は、内容的に悪いものではなかったですが、オフェンスはコンスタントに進むものの、得点圏に入る事ができず無得点。ディフェンスは富士通の外国人選手に２度ロングゲインのTDランを許し、得点を離されてしまい、このまま追い上げることができず、負けてしまいました。

オフェンス、ディフェンス、スペシャルチームそれぞれのユニットとしては互角に戦えていた部分もあり、悪いものではなかったですが、突出した能力を持つ選手の個人技に負けてしまったというのが大きかったと思います。
しかし、このような選手を止めないと試合に勝つことは難しいので、ライズの選手ももっと力をつけなければならないとなりません。

次戦は、昨年負けている東京ガスクリエイターズです。
昨年のリベンジを果たすべく、さらに成長して試合に挑みたいと思います。
皆様の声援が力になりますので、ノジマ相模原ライズに熱い応援のほどよろしくお願いします。