Xリーグ 秋季リーグ戦 第2戦 vs エレコム神⼾ファイニーズ

2020/11/8 (日) 13:00 KICKOFF @エキスポフラッシュフィールド
得点経過 スタッツ 個人記録 試合レポート
ノジマ相模原ライズ 17 - 14 エレコム神⼾ファイニーズ
7 1QT 7
3 2QT 7
0 3QT 0
7 4QT 0
- TBS -
得点経過
TEAM Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TFP PLAYER(S) G/NG
エレコム 1 1:14 PASS #19 コーディー ソコール→#26 永⾒優諭貴 69 KICK #16 多⽥羅翔吾 G
ノジマ相模原 1 11:09 RUN #20 デレク アキラ ウィリアムス 1 KICK #13 鈴⽊健太 G
ノジマ相模原 2 6:48 FG #13 鈴⽊健太 42
エレコム 2 10:26 PASS #19 コーディー ソコール→#80 南本剛志 36 KICK #16 多⽥羅翔吾 G
ノジマ相模原 4 1:56 PASS #6 カート パランデック→#85 ⼋⽊雄平 7 KICK #13 鈴⽊健太 G
スタッツ
ノジマ相模原ライズ チーム エレコム神⼾ファイニーズ
22(12 - 9 - 1) ファーストダウン(ラン - パス - 反則) 14(2 - 11 - 1)
26 - 16 - 3
195Yds
(パス) 試投 - 成功 - インターセプト
獲得ヤード
23 - 16 - 1
250Yds
44 - 198Yds (ラン) 回数 - 獲得ヤード 12 - -23Yds
70 - 393Yds (攻撃) 回数 - 獲得ヤード 35 - 227Yds
6 - 55Yds (反則) 回数 - 損失ヤード 4 - 40Yds
0 - 0 (ファンブル) 回数 - 喪失 0 - 0
1 - 1 (フィールドゴール) 回数 - 成功 1 - 0
32:08 TIME OF POSSESSION 15:52
個人記録
RUSHING
NO. PLAYER ATT YDS TD LG    
20 デレク アキラ ウィリアムス 21 78 1 10
6 カート パランデック 10 63 0 17
26 森本 紘介 12 42 0 15
29 吉⽥光輝 1 15 0 15
TOTAL 44 198 1 17
PASSING
NO. PLAYER ATT COMP INT YDS TD LG
6 カート パランデック 26 16 3 195 1 39
TOTAL 26 16 3 195 1 39
RECEIVING
NO. PLAYER REC YDS TD LG    
23 伊藤 雅恭 3 50 0 28
85 ⼋⽊ 雄平 3 49 1 39
88 ⽊野 良将 2 34 0 32
14 ⻄川 ⼤地 1 18 0 18
21 秋⼭ 光 1 18 0 13
26 森本 紘介 2 18 0 12
15 出島 崇秀 2 5 0 3
20 デレク アキラ ウィリアムス 1 3 0 3
TOTAL 16 195 1 39
TACKLE
NO. PLAYER TACKLE YDS SACK FF FR  
3 佐久間 徹 2 0 0 0 0
56 浦野 雄大 2 0 0 0 0
7 リー ハイタワー 2 0 0 0 0
18 増山 純季 2 20 1 0 0
22 渡辺 健太 2 0 0 0 0
5 田中 喜貴 1 4 0.5 0 0
6 カート パランデック 1 0 0 0 0
24 織田 裕樹 1 0 0 0 0
41 松木 晋也 1 0 0 0 0
44 小宮 洋平 1 5 1 0 0
59 笹尾 健 1 0 0 0 0
93 池田 貴士 1 0 0 0 0
4 星野 慶一郎 0 4 0.5 0 0
TOTAL 17 33 3 0 0
INTERCEPTION
NO. PLAYER INT YRD TD
47 梶浦嵩之 1 0 0
TOTAL 1 0 0      
PASS CUT
NO. PLAYER CUT          
TOTAL 0          
RETURN
NO. PLAYER KOR KOR YRD KOR TD PR PR YRD PR TD
25 東松 瑛介 2 56 1 0 0 0
3 佐久間 徹 1 22 0 0 0 0
23 伊藤 雅恭 0 0 2 0 0 0
TOTAL 3 78 3 0 0 0

試合レポート

プロローグ

前節、王者富士通フロンティアーズ相手にミスもあり完敗したノジマ相模原ライズ(以下、ライズ)。
今節の相手は、強豪IBMビッグブルーを相手に壮絶な打ち合いの試合を制したエレコム神戸ファイニーズ(以下、ファイニーズ)。
コロナウイルス感染拡大の影響で来日が遅れていた新QBのカート・パランデックは、10月上旬に無事来日し、2週間の自粛期間を経て10月末よりチーム合流となった。
敗戦から2週間、前節の課題を克服し、今季初勝利を目指す戦いが敵地エキスポフラッシュフィールドで始まった。

1Q

ライズのキックで試合開始。
日本代表K#13鈴木(慶應義塾大学)のキックをファイニーズ陣3ヤードでキャッチしたリターナーは32ヤードのリターン。

ファイニーズ陣35ヤードからのライズディフェンス。
1stダウンの攻撃は左サイドのWRにパス。このパスにDL#90伊倉(法政大学)が反応しパスカット。
続く2ndダウンでは、LB#18増山(日本体育大学)が果敢にブリッツ。見事ファイニーズQBをサックし、22ヤードのロスに追い込む。
3ダウン32ヤードと最高の立ち上がりを見せたが、パスインターフェアの反則を取られ、ファイニーズに1stダウン更新を許してしまう
ファイニーズ陣31ヤードからの次の攻撃で、RBへロングパスを通され69ヤードのタッチダウン(以下、TD)を献上してしまう。
このプレーでファイニーズに「無資格レシーバーのダウンフィールドへの侵入」があったが、判定はノーファウル。悔しい形で先制点を奪われる。
【スコア】1Q 1分14秒 ライズ 0-7 ファイニーズ

ファイニーズのキックオフをDB#3佐久間(名城大学)が自陣32ヤードまで22ヤードリターン。
オフェンスを率いるのは、新加入のQB#6パランデック(ネバダ大学ラスベガス校)。
まずはRB#20ウィリアムス(日本大学)へハンドオフしランで5ヤードを獲得。
2ndダウンの攻撃ではWR#23伊藤(東京学芸大学)へ11ヤードのパスを通し1stダウン更新。
次の攻撃でも、副将WR#85八木(慶應義塾大学)へ3ヤードのパスを通すと、RB#20ウィリアムスの4ヤードランで前進。
3rdダウン3ヤードでパスを狙うが、ターゲットが空いていないと判断するとQB#6パランデック自らスクランブルラン。9ヤードを走り再び1stダウンを更新する。
ファイニーズ陣36ヤードまで前進した1stダウン10ヤードの攻撃は、プレーアクションパスを狙う。しかしこのパスをファイニーズDBに素早く反応されインターセプト、攻守交代となる。

思わぬ形から再登場となったライズディフェンスは、ファイニーズ陣47ヤードからの守備。短いパスとQBランで1stダウンを更新され、さらにRBに8ヤードを走られる苦しい展開。
続く2ndダウン2ヤードの場面では、DL#93池田(名城大学)がナイスタックルでゲインを許さない。
3rdダウン2ヤードを凌ぎたかったが、オフサイドの反則を犯してしまい、ファイニーズに1stダウンを許してしまう。そのプレーの終了後にファイニーズにパーソナルファウルがあり、ライズ陣45ヤードから1stダウン10ヤードとなる。
ジリジリと進まれる嫌な流れを変えたのは、副将#44小宮(帝京大学)。自慢のパワーでファイニーズOLを押し最後はファイニーズQBをサック。
さらに次のプレーでは、パスカバーに下がった同じくDL#47梶浦(早稲田大)が
ショートパスに反応し横っ飛び。値千金のインターセプトでライズオフェンスへボールを渡す。

最高の形でボールを受け取ったライズオフェンスは、自陣42ヤードからの攻撃。
ディフェンスの好守に応えたいところ。
最初のプレーはRB#26森本(立命館大学)の3ヤードランプレー。
続くプレーでTDを狙いロングパスをするも、わずかにWRとタイミングが合わず失敗。
1stダウンを更新したい、3rdダウン7ヤードの攻撃では右から左へクロスルートを走ったWR#14西川(早稲田大学)へ7ヤードのパスが成功。西川はキャッチ後も11ヤードを走りファイニーズ陣に進入する。
最初の攻撃では、ファイニーズディフェンスの好守にあい1ヤードのロス。
2ndダウン6ヤードのパスも失敗に。3rdダウンの攻撃ではQB#6パランデックが中央を駆け上がるが、ゴール前1ヤードで止められてしまう。
今季まだTDのないライズは、迷う事なくこの1ヤードを前進しTDを狙う事を選択。
この1ヤードをオフェンスライン、フルバック、タイトエンドがプライドをかけ相手をブロック。そのうしろからRB#20ウィリアムスがエンドゾーンに飛び込み2020年の初TDをあげた。
TD後のトライフォーポイント(以下、TFP)もK#13鈴木が決め、同点に追いつく。
【スコア】1Q 11分09秒 ライズ 7-7 ファイニーズ

試合を振り出しに戻したライズは、前節12キャッチ251ヤード3TDをあげたファイニーズWR#21オヌワー選手のスクリーンパスをDB#22渡辺(帝京大学)が3ヤードに抑えたところで第1Q終了。


2Q

2rdダウン残り7ヤードで再開された第2Q最初のプレーは、再びファイニーズWR#21オヌワー選手がターゲットとなったが、DB#7ハイタワー(ヒューストン大学)のパスカバーで失敗。
3rdダウン7ヤードのドロープレーには、DL#44小宮、LB#5田中(法政大学)が反応しダウン更新を許さない。
見事スリーアンドアウトのパントへ追い込む。

好守に応えたいライズオフェンスは、自陣19ヤードからの攻撃。
最初のプレーで、フィールド中央へポストパターンを走るWR#23伊藤へパス成功。
22ヤードを獲得し一気にハーフウェイ付近まで前進する。
続く2プレーはノーゲインに終わり、3rdダウン10ヤードのシチュエーションで再びQB#6パランデックがスクランブルラン。ファイニーズディフェンスをかわし16ヤードのビッグゲイン。1stダウンを更新する。
直後の2プレーで3ヤードゲインに終わるも、3rdダウンでRB#26森本へスクリーンパス。パスを受け取った森本は、低い姿勢からの素早い動きで13ヤードをゲインし連続で1stダウンを更新する。
ファイニーズ陣21ヤードまで前進するも、その後は反則もあり4thダウンでファイニーズ陣25ヤードから42ヤードのフィールドゴール(以下、FG)トライとなる。
このFGをK#13鈴木がしっかり決め、この試合初めてライズがリードする。
【スコア】2Q 6分48秒 ライズ 10-7 ファイニーズ

ファイニーズ陣33ヤードからのライズディフェンスはしっかり守って再びボールをオフェンスに渡したいところ。
ドロープレーはLB#4星野(立教大学)が5ヤードのゲインで止め、2ndダウンのパスもDB#3佐久間がマーク。3rdダウンのパスプレーでは、DL#55髙橋(日本体育大学)、DL#9番矢(京都大学)がファイニーズQBにプレッシャーをかけ短いパスに抑え込む。そのショートパスもLB#18増山がしっかりとタックルをし1stダウンを更新させない。
2シリーズ連続でスリーアンドアウトのパントとなる。

パントリターンはフェアキャッチをし、ライズオフェンスは自陣25ヤードからの攻撃となる。
2プレー目でロングゲインを狙ったWRへのロングパスをファイニーズDBにインターセプトされて、1プレーで攻守交代となる。

ファイニーズ陣35ヤードから守るライズディフェンスだが、2プレー連続でパスを通されライズ陣36ヤードまで前進を許す。最後もパスでTDを奪われ逆転される。
【スコア】2Q 10分26秒 ライズ 10-14 ファイニーズ

前半残り1分半の場面で、ファイニーズのキックオフを自陣2ヤード付近でキャッチしたRB#25東松(立命館大学)は快足を飛ばし34ヤードの好リターン。
1stダウンの攻撃はWR#21秋山(日本大学)へ13ヤードのパス成功でハーフウェイ付近まで前進するもその後は続かず、4thダウンギャンブルもQBサックを受け攻守交代となる

前半残り22秒でハーフウェイからの守備となったライズディフェンスは3本のパス成功でライズ陣28ヤードまで前進を許す。
前半残り2秒で45ヤードのFGトライだったが、これをファイニーズが失敗し前半終了。
【前半スコア】ライズ 10-14 ファイニーズ


3Q

ファイニーズのキックで後半開始。
自陣21ヤードから攻撃となるオフェンスは、RB#29吉田(龍谷大学)の15ヤードラン、WR#85八木の39ヤードパスキャッチなど4プレーでファイニーズ陣25ヤードまで前進する。
その後もQB#6パランデックやRB#26森本、RB#20ウィリアムスのランプレーでファイニーズ陣9ヤードまでドライブ。
後半最初のシリーズで得点が見えてきた3rdダウンのパス攻撃で、ファイニーズディフェンスに本日3度目のインターセプトをされてしまう。

ライズ陣5ヤードから守備のライズディフェンスは、ファイニーズWR#21オヌワー選手に2プレーで45ヤードのゲインを許すも、その後のパスを新人DB#24織田(明治大学)、DB#7ハイタワーのタックルで止め、1stダウン更新を狙ったランプレーもLB#56浦野(立命館大学)らが止めパントに追い込む。

パントはライズ陣6ヤードでサイドラインを割り、ライズオフェンスは自陣6ヤードからの攻撃となる。
まずはRB#20ウィリアムスの5ヤードランとRB#26森本のパスキャッチでダウン更新。
続いて本日好調のRB#20ウィリアムスの8ヤードラン、TE#88木野(京都大学)の32ヤードパスキャッチでファイニーズ陣44ヤードまで前進する。
波に乗ってきたライズオフェンスは、オフェンスラインの強力ブロックでRB#26森本の15ヤードラン、QB#6パランデックのQBキープ、RB#20ウィリアムスのランでファイニーズ陣25ヤードまで前進したところで第3Q終了。


4Q

第4Q最初のプレーは3rdダウン6ヤード。WR#21秋山へ短いパスが成功したが、ダウン更新まで僅かに足りず4thダウンとなる。ここでもライズオフェンスはFGではなくギャンブルを選択。
RB#25東松が突進するが、ファイニーズの必死のディフェンスの前にギャンブル失敗となってしまう。
しかしこのプレーでファイニーズディフェンスに交代違反(12名以上がフィールドにいること)の反則を犯し、ライズは1stダウンを獲得する。
ファイニーズ陣15ヤードからの最初の攻撃は、エンドゾーン中央に走り込んだWR#21秋山にパス。しかしパスがオーバースローとなり失敗。
続く2ndダウンの攻撃はRB#20ウィリアムスのランプレーで7ヤード獲得。
ゴール前8ヤードの位置での3rdダウン3ヤードで右サイドに走るWR#85八木へフェードパス。ファイニーズDBに反則をされながらもボールをキャッチ。更にエンドゾーン内に左足1本を残すスーパープレーで逆転のTDレシーブ。
14プレーで5分26秒をかけ94ヤードのロングドライブをTDで完結した。
TFPもK#13鈴木が決める。
【スコア】4Q 1分56秒 ライズ 17-14 ファイニーズ

逆転直後のキックカバーはしっかりと止め、相手に流れを渡したくないところ。
この重要な場面で、新人LB#59笹尾(同志社大学)がハードタックルを見せ、ファイニーズ陣20ヤードからのライズディフェンスとなる。
最初の攻撃では、またしてもファイニーズWR#21オヌワー選手にキャッチをされ、あわやロングゲインという場面だったが、DB#7ハイタワーがそれを阻止。
ファイニーズ陣35ヤードからの1stダウンのランプレーをDL#41松木(上智大学)が4ヤードで止めるも次のパスプレーで再びダウン更新を許す。
ファイニーズ陣46ヤードからの1stダウンでパスプレーでは、LB#5田中がQBへプレッシャーをかけパス不成功にし、続くドロープレーはファイニーズのファンブルがあり3ヤードのロス。
この場面は是が非でもダウン更新を阻止し、オフェンスにボールを渡したいところ。
ここでブリッツに入ったLB#4星野のQBサックが炸裂。見事パントに追い込んだ。

試合残り時間6分46秒
ライズ陣14ヤードからの攻撃が開始される。
じっくり時間をかけて前進し、得点をあげたいところ。
RB#20ウィリアムス、QB#6パランデック、RB#26森本の3人で14プレー連続ランプレーを展開。5回1stダウンを更新し、ファイニーズ陣20ヤードまで前進したところでタイムアップ。

【最終スコア】ライズ 17-14 ファイニーズ


エピローグ

オフェンスは、新QB#6のカート・パランデックが初先発し、まだまだタイミングがあっていない場面がある中で、パス195ヤード1TD 3INT。また、今季移籍加入のRB#20デレク アキラ・ウィリアムス、RB#26森本を中心としたラン攻撃は198ヤード、平均4.5ヤードを獲得し勝利に大きく貢献した。
そして何よりも、攻撃時間がファイニーズの15分52秒に対し、ライズは32分08秒であった。それだけ長時間ボールコントロールをし、試合を優位に進めたのは大きかった。
ディフェンスは、パスは250ヤードを喪失したが、ランはマイナス23ヤードと完璧に地上戦は制した形。何より前節からの大きな変化は、ボールキャリアへの集まりが早くなったことと、最後まで諦めずにプレーする姿勢が見えたことだろう。
前節なし得なかった、城ヶ滝新ヘッドコーチの初勝利をヘッドコーチの地元の吹田で飾れ、ますます今後のチームが楽しみだ。

次節は、11月 23日(月)14時から富士通スタジアム川崎にて、IBM Big Blueと対戦する。