2023 パールボウルトーナメント 第2戦 vs 富士通フロンティアーズ

2023/05/28(日) 14:25 KICKOFF @富士通スタジアム川崎
得点経過 スタッツ 個人記録 試合レポート
ノジマ相模原ライズ 16 - 13 富士通フロンティアーズ
0 1QT 6
3 2QT 0
7 3QT 7
6 4QT 0
- TBS -
得点経過
TEAM Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TFP PLAYER(S) G/NG
富士通 1 4:01 FG #5納所 幸司 28
富士通 1 10:42 FG #5納所 幸司 43
ノジマ相模原 2 7:22 FG #40竹内 空 37
ノジマ相模原 3 1:14 PASS #6KURT PALANDECH→#28吉澤 祥 27 KICK #40竹内 空 G
富士通 3 5:15 PASS #38濱口 真行→#11木村 和喜 14 KICK #5納所 幸司 G
ノジマ相模原 4 0:06 FG #40竹内 空 35
ノジマ相模原 4 10:17 FG #40竹内 空 17
スタッツ
ノジマ相模原ライズ チーム 富士通フロンティアーズ
14 (0 - 11 - 3) ファーストダウン(ラン - パス - 反則) 11 ( 2 - 9 - 0 )
28 - 18 - 0
192Yds
(パス) 試投 - 成功 - インターセプト
獲得ヤード
31 - 16 - 4
156Yds
25 - 35Yds (ラン) 回数 - 獲得ヤード 20 - 37Yds
53 - 227Yds (攻撃) 回数 - 獲得ヤード 51 - 193Yds
4 - 43Yds (反則) 回数 - 損失ヤード 1 - 10Yds
1 - 1 (ファンブル) 回数 - 喪失 0 - 0
3 - 6 (フィールドゴール) 回数 - 成功 2 - 2
25:18 TIME OF POSSESSION 22:42
個人記録
RUSHING
NO. PLAYER ATT YDS TD LG    
#20 DERECKAKIRA WILLIAMS 7 16 0 5
#6 KURT PALANDECH 3 8 0 3
#28 吉澤 祥 9 8 0 3
#29 吉田 光輝 6 3 0 4
TOTAL 25 35 0 5
PASSING
NO. PLAYER ATT COMP INT YDS TD LG
#6 KURT PALANDECH 28 18 0 192 1 27
TOTAL 28 18 0 192 1 27
RECEIVING
NO. PLAYER REC YDS TD LG    
#28 吉澤 祥 4 51 1 27
#81 田窪 大渡 5 48 0 19
#16 大谷 空渡 2 32 0 25
#82 吉田 武蔵 2 23 0 13
#85 小林 岳史 2 18 0 12
#19 佐藤 力也 1 12 0 12
#14 西川 大地 1 4 0 4
#87 定成 吉輝 1 4 0 4
TOTAL 18 192 1 27
TACKLE
NO. PLAYER TACKLE YDS SACK FF FR  
#22 渡辺 健太 6 0 0 0 0
#5 田中 喜貴 4 0 0 0 0
#36 政岡 和志 3 0 0 0 0
#56 浦野 雄大 3 0 0 0 0
#3 佐久間 徹 2 0 0 0 0
#32 永田 大河 3 0 0 0 0
#9 中尾 紘士 2 0 0 0 0
#27 松井 悠太 2 0 0 0 0
#0 梶浦 嵩之 2 0 0 0 0
#41 松木 晋也 1 0 0 0 0
#91 佐伯 哲明 1 0 0 0 0
#97 岡本 晃季 1 8.0 1.0 0 0
#35 岡田 将典 1 5.0 1.0 0 0
#7 光永 悠馬 0 0 0 0 0
TOTAL 31 13.0 2.0 0 0
INTERCEPTION
NO. PLAYER INT YRD TD
#5 田中 喜貴 2 0 0      
#32 永田 大河 2 0 0      
TOTAL 4 0 0      
PASS CUT
NO. PLAYER CUT          
TOTAL 0          
RETURN
NO. PLAYER KOR KOR YRD KOR TD PR PR YRD PR TD
#28 吉澤 祥 1 21 0 0 0 0
#28 吉澤 祥 0 0 0 1 22 0
TOTAL 1 21 0 1 22 0

試合レポート

プロローグ

4年ぶりの開催となるパールボウルトーナメント。初戦のアサヒビール戦に14-3で勝利したノジマ相模原ライズ(以下、ライズ)の準決勝の対戦相手は、昨年度ライスボウル王者の富士通フロンティアーズ(以下、フロンティアーズ)。
ライズ発足依頼、11度の対戦で1勝しか上げていない相手だが、ライズ初のボウルゲーム進出に向け、富士通スタジアム川崎にて戦いが始まった。


1Q

フロンティアーズのキックオフで試合開始。キックは直接エンドゾーンに入りタッチバック。
自陣25ヤードから始まったライズ最初の攻撃は、QB#6カート・パランデック(ネバダ大学ラズベガス校)から新人RB#28吉澤祥(早稲田大学)へハンドオフ。
相手DLにボールを掻き出されボールをファンブル。ファンブルしたボールをフロンティアーズにリカバーされ、ターンオーバー。

自陣28ヤードとピンチのライズディフェンスだったが、最初のプレーでDL#97岡本晃季(同志社大学)が8ヤード後退させるQBサック。
2ndダウンはRBへのパスで13ヤード、3rdダウンで3ヤードのパスを通され、4thダウン2ヤードとなる。フロンティアーズは4thダウンをギャンブルプレーでダウン更新を狙ってくる。
このプレーで4ヤードのパスを通され、自陣16ヤードから1stダウンとなる。
続く左サイドへのランプレーはDB#3佐久間徹(名城大学)がタックルし、2ndダウン7ヤード。
2ndダウンのパスは不成功となり、3rdダウンのWRへのスクリーンパスもDB#22渡辺健太(帝京大学)が激しいタックルで2ヤードの前進のみに抑える。
4thダウンの攻撃で、フロンティアーズは28ヤードのフィールドゴール(以下、FG)で得点を狙う。
このキックが成功し、フロンティアーズが先制する。
【スコア】1Q 4:01 ライズ 0-3 フロンティアーズ

フロンティアーズのキックオフは再びタッチバックで、ライズは自陣25ヤードから2回目のオフェンスシリーズ。
WR#81田窪大渡(早稲田大学)へヒッチパス、TE#87定成吉輝(中央大学)へショートパスが成功し、3rdダウン4ヤードでQB#6カードがスクランブルランを試みるもダウン更新を奪えず、4thダウンパントとなる。

フロンティアーズ陣40ヤードから2回目のライズディフェンスは、パスで1度ダウン更新を許すも、LB#56浦野雄大(立命館大学)のQBプレッシャー、LB#32永田大河(立命館大学)の1ヤードロスタックルで前進を許さない。
3rdダウンロングのプレーもパス失敗に抑え、4thダウンパントとなる。

4thダウンのパントは直接エンドゾーンに入り、3回目のライズオフェンスは自陣20ヤードから。
このシリーズもダウン更新ができず、4thダウンパントとなる。

敵陣43ヤードからのライズディフェンスは、21ヤードのショートポストパスを通され自陣30ヤード付近まで前進されるが、その後のプレーをDB#22渡辺のパスカバーなどで防ぐ。
4thダウン5ヤードとなり、フロンティアーズは43ヤードのFGトライ。
このFGも決まりフロンティアーズが3点を追加する。
【スコア】1Q 10:42 ライズ 0-6 フロンティアーズ

フロンティアーズのキックオフは、タッチバックとなり自陣25ヤードからのライズオフェンスとなる。
2ndダウンのプレーでQB#6カートからWR#16大谷空渡(日本大学)へ25ヤードのポストパスが成功。ハーフウェイ付近まで前進する。
しかしその後のプレーが続かず、このシリーズもパントとなる。
第1Q終了。


2Q

ライズディフェンスは、1度パスでダウン更新を許すも、LB#56浦野のゲインを許さないタックルやDB#22渡辺のタックル、LB#32永田のパスカバーで4thダウンパントに抑える。
この4thダウンパントでDB#3佐久間らがパンターにプレッシャーを掛け、最後はパンターを新人DB#7光永悠馬(日本大学)がタックル。敵陣31ヤードと絶好の位置でオフェンスへボールを渡す。

得点を返したいライズオフェンスだったが、前進することができず47ヤードのFGトライとなる。しかしこのFGは右に外れ失敗となる。

敵陣30ヤードからのライズディフェンスは、インサイドのランプレーを新人DL#9中尾紘士(慶應義塾大学)がしっかりタックルし2ヤードに抑える。
続く2ndダウンでビッグプレーが生まれる。
左サイドのショートパスにLB#32永田が反応しパスインターセプト。
再び攻守交代となる。

敵陣46ヤードからのライズオフェンスは得点しディフェンスの好守に応えたいところ。
TE#82吉田武蔵(日本大学)へ10ヤード、WR#81田窪へ12ヤードのパスが成功し敵陣25ヤードまで攻め込む。
しかしその後3回のランプレーで5ヤードしか前進できず、4thダウンは37ヤードのFGトライとなる。
このFGは新人K#40竹内空(名城大学)がしっかり決め、ライズは3点を返す。
【スコア】2Q 7:22 ライズ 3-6 フロンティアーズ

K#40竹内のキックオフで試合再開。
キックはタッチバックとなり敵陣25ヤードからのライズディフェンスとなる。
最初のプレーでフロンティアーズにホールディングの反則があり1stダウン20ヤードとなったが、2つのパスを通されダウン更新を許す。
続く敵陣36ヤードからの1stダウンで、ブリッツ気味に前線に駆け上がったLB#5田中喜貴(法政大学)がフロンティアーズQBの投じたパスを至近距離でパスインターセプト。
ライズディフェンスは、2シリーズ連続パスインターセプトでオフェンスにボールを渡す。

このシリーズもディフェンスの堅守で敵陣31ヤードと好位置からのライズオフェンスであったが、前進することができず45ヤードのFGトライとなる。
しかし同点を狙ったこのFGを決めることができず、攻守交代となる。

前半残り1分半を切り、フロンティアーズはランプレーを中心に攻撃。そのまま時計を進め前半終了。


3Q

K#40竹内のキックで後半開始。
このキックオフで34ヤードをリターンされ、敵陣34ヤードからのライズディフェンスとなる。
最初のランプレーはLB#56浦野が2ヤードで抑えるタックル。
続く2ndダウンのプレーでパスを投じようとしたQBにDL#90伊倉良太(法政大学)がQBに襲いかかり不完全なパスに。そのパスにLB#32永田が反応し再びパスインターセプトのビッグプレー。
後半立ち上がりを完璧な形でオフェンスにボールを渡す。

敵陣42ヤードからのライズオフェンスは、右サイドを駆け上がるWR#81田窪へロングパス。
フロンティアーズDBは堪らずパスインターフェア(パス妨害)の反則を犯し、ライズは敵陣27ヤードから1stダウンとなる。
続く攻撃もパスプレーを選択。RBの位置から右サイドのルートを走るRB#28吉澤へパスが成功。完全にオープンとなった吉澤は、そのまま20ヤードを駆け抜け待望のタッチダウン(以下、TD)
TD後のキックもK#40竹内がしっかり決め、ライズが逆転に成功する。
【スコア】3Q 1:14 ライズ 10-6 フロンティアーズ

K#40竹内のキックオフで試合再開。
竹内のキックはエンドゾーンを遥かに超えタッチバックに。
堅守の続くディフェンスは、このシリーズもしっかりと守りオフェンスにボールを渡したかったが、ここは王者のフロンティアーズ。
途中、DB#36政岡和志(関西大学)の6ヤードロスタックルなどもあったが、フロンティアーズの短いパスからのゲインでダウン更新を3度許す。
最後もパスを決められTD。直ぐに逆転を許してしまう。
【スコア】3Q 5:15 ライズ 10-13 フロンティアーズ

得点を返したいライズは、自陣21ヤードからのオフェンス。
RBB#20デレク・ウィリアムス(日本大学)のランプレーで5ヤードを前進すると、WR#81田窪のジャンピングキャッチで1stダウン更新。
続くプレーもWR#81田窪へ10ヤードのパスが通り連続ダウン更新。
その後も、WR#85小林岳史(神奈川大学)、WR#16大谷、WR#19佐藤力也(カリフォルニア ルーセラン大学)へパスが決まり敵陣22ヤードまで攻め込む。
この調子でTDを奪いたかったが、ホールディングの反則があり罰退。敵陣18ヤードから4thダウン6ヤードとなったところで第3Q終了。


4Q

4Q最初のプレーは、敵陣18ヤードからの4thダウン。ここはK#40竹内が35ヤードのFGトライ。
このキックを確実に決め同点。試合を振り出しに戻す。
【スコア】 4Q 0:06 ライズ 13-13 フロンティアーズ

敵陣20ヤードからのライズディフェンスは、DB陣のパスカバー、LB#0梶浦嵩之(早稲田大学)のQBサックなどでゲインを許さず4thダウンパントとなる。

このパントをフロンティアーズパンターがミス。
ライズは敵陣34ヤードからのオフェンスとなる。
得点をあげ、再び逆転をしたいライズオフェンスはWR#81田窪へ19ヤードパスが成功し敵陣16ヤードまで前進。
次のプレーでは相手にホールディングの反則があり敵陣8ヤードから1stダウンとなる。
しかしゴール前で前進ができず24ヤードのFGトライとなる。
しかしこのFGはわずかに右に外れ失敗。

敵陣20ヤードからのライズディフェンスは、1度パスでダウン更新を許すも、LB#56浦野のロスタックル。3rdダウン12ヤードの場面では、新人DL#35岡田将典(早稲田大学)のQBサックでパントに追い込む。

このパントを自陣37ヤード付近でキャッチしたリターナー#28吉澤は、敵陣41ヤードまで22ヤードのビッグリターン。

試合残り5分
敵陣41ヤードからのライズオフェンスは、時間を使いつつ得点を上げたいところ。
RB#28吉澤が2プレー連続でボールをキャリーし、2ヤード獲得。
3rdダウン8ヤードでRB#28吉澤へ今度はスクリーンパスが成功。パスをキャッチした吉澤は14ヤードをゲインし1stダウン獲得。
続くプレーでは、敵陣25ヤード付近でTE#82吉田のジャンピングキャッチが成功し再び1stダウンを獲得。
次のプレーではフロンティアーズの反則があり敵陣2ヤードまで前進する。
TDまで2ヤードだったが、3回のランプレーはフロンティアーズディフェンスに止められ、FGを選択。
17ヤードのFGをK#40竹内がしっかりと決めライズが追加点を上げる。
【スコア】 4Q 10:17 ライズ 16-13 フロンティアーズ

試合残り1分43秒
K#40竹内のキックオフはタッチバックで敵陣25ヤードからのライズディフェンスとなる。
FGを決めるのが最低条件のフロンティアーズはパスで前進を試みる。
パス失敗で迎えた2ndダウンでLB#5田中が値千金のパスインターセプト。
最高の形で攻守交代となる。

試合残り時間1分31秒は、ライズオフェンスがランプレーで時間を使い試合終了。
【ファイナルスコア】ライズ 16-13 フロンティアーズ


エピローグ

富士通フロンティアーズに対し、ランディフェンスは平均1.9ヤード。パスディフェンスはパス成功率51%、4インターセプトと好成績を上げた。
特に敵陣でのターンオーバーが多く、優位に試合を進められた要因の一つであった。
オフェンスは、前節よりパス成功率は下がったが、WR・TE・RBなどパス散らし相手に的を絞らせないプレーが印象的であった。
ライズ創設以来初のボウルゲーム進出を、王者を破って決めた事は大いに意味がある。
しかし、ボウルゲームに勝つためには、好位置からの攻撃で無得点などの課題を克服しなければならない。
6/18(日)のパールボウル決勝の相手オービックシーガルズに勝利する為に、この3週間の取り組みに期待がかかる。