Xリーグ 2nd stage 第1戦 vs アサヒビールシルバースター

2015/11/8 (日) 14:30開始 @富士通スタジアム川崎
得点経過 スタッツ 個人記録 試合レポート

試合案内はこちら

ノジマ相模原ライズ 14 - 7 アサヒビールシルバースター
0 1QT 7
0 2QT 0
7 3QT 0
0 4QT 0
7 OT 0
得点経過
Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TEP PLAYER(S) G/NG Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TEP PLAYER(S) G/NG
1 01:49 PASS #15ミルズ→#11戸倉 20 KICK #1櫻井 G
3 10:48 RUSH #33富澤 1 KICK #29望月 G
OT 0:00 RUSH #33富澤 1 KICK #29望月 G
スタッツ
ノジマ相模原ライズ チーム アサヒビールシルバースター
17 (7 - 8 - 2) ファーストダウン(ラン - パス - 反則) 10 (6 - 3 - 1)
29 - 13 - 3
132Yds
(パス) 試投 - 成功 - インターセプト
獲得ヤード
26 - 9 - 1
80Yds
45 - 188Yds (ラン) 回数 - 獲得ヤード 33 - 72Yds
74 - 320Yds (攻撃) 回数 - 獲得ヤード 59 - 152Yds
9 - 53Yds (反則) 回数 - 損失ヤード 7 - 77Yds
0 - 0 (ファンブル) 回数 - 喪失 2 - 2
1 - 0 (フィールドゴール) 回数 - 成功 0 - 0
33:02 TIME OF POSSESSION 26:58
個人記録
RUSHING
NO. PLAYER ATT YARDS TD LG    
33 富澤 友貴 16 102 2 20
14 ベンジャミン アンダーソン 9 42 0 12
5 木下 雅斗 9 21 0 9
27 細野 陽平 1 8 0 8
3 佐久間 徹 1 6 0 6
25 東松 瑛介 4 5 0 4
2 宮幸 崇 5 4 0 3
TOTAL 45 188 2
PASSING
NO. PLAYER ATT COMP INT YARDS TD LG
5 木下 雅斗 16 8 2 88 0 18
14 ベンジャミン アンダーソン 10 5 0 44 0 15
18 荒木 裕一朗 2 0 0 0 0 0
25 東松 瑛介 1 0 1 0 0 0
TOTAL 29 13 3 132 0
RECEIVING
NO. PLAYER NO YARDS TD LG    
7 井本 圭宣 2 34 0 18
19 松尾 海太 2 25 0 16
83 下段 亮太 2 23 0 17
88 大滝 裕史 2 19 0 13
33 富澤 友貴 2 10 0 6
25 東松 瑛介 2 6 0 4
87 原田 大輔 1 15 0 15
TOTAL 13 132 0
TACKLE
NO. PLAYER TACKLE YARDS SACK      
52 鈴木 修悟 5.5 15 1
57 田中 喜貴 4 0 0
3 佐久間 徹 3 0 0
23 北村 雅史 3 0 0
4 矢口 俊太 2 0 0
27 細野 陽平 2 0 0
9 番矢 大輝 1.5 0 0
43 池田 貴士 1.5 0 0
22 河石 泰 2 0 0
44 小宮 洋平 1 15 1
6 マヌ ナティカウラ 1 0 0
11 財津 弘彬 1 0 0
21 石黒 貴也 1 0 0
22 河石 泰 1 0 0
47 小林 哲朗 1 0 0
42 大倉 夏輝 0.5 0 0
TOTAL 30 30 2
INTERCEPTION
NO. PLAYER INT YARDS TD      
57 田中 喜貴 1 2 0
TOTAL 1 0 0
PASS CUT
NO. PLAYER CUT          
6 マヌ ナティカウラ 1          
57 田中 喜貴 1          
TOTAL 2

試合レポート

プロローグ

Xリーグ1stステージを4勝1敗とし、イーストディビジョン2位で通過したノジマ相模原ライズ。ライズにとってはこの日が2ndステージ初戦となり、相手はセントラルディビジョン3位のアサヒビールシルバースター。2ndステージに進んだ各ディビジョンの上位3チーム、計9チームの中から、Finalステージに進む事が出来るのは4チームのみ。すでに同じイーストディビジョン3位のオービックシーガルズは2ndステージを2連勝で締めくくり、他のチームの動向次第でFinalステージ進出の可能性を残すなどサバイバルゲームは熾烈さを増している中で、今年の春の対戦では6-31と一蹴されているシルバースターを相手に、まずは生き残りへの、そして悲願の日本一への一歩を踏み出す事が出来るか。ライズの正念場が始まる。

1Q

試合はライズのキックオフ、シルバースターのリターンで開始。シルバースターは、QB#15ミルズからハンドオフを受けたRB#10柳沢がいきなり24ヤードを走って1stダウンを更新。WR#11戸倉へのパスを挟んで、ミルズからWR#3ウィルソンへの25ヤードミドルパスが成功し、ライズ陣19ヤード地点まで侵攻。今季Xリーグに旋風を巻き起こしているミルズとウィルソンのホットラインが早くも炸裂する。次のプレーでミルズから戸倉へのタッチダウンパスが成功し、シルバースターがあっさりと先制。PAT(※1)のキックも成功して0-7とする。開始から1分46秒、4プレーで76ヤードを攻め切る鮮やかな先制攻撃を見せる。すぐに反撃に転じたいライズは#14アンダーソン(アーカンソー大パインブラフ校)がQBとして先発出場。TE#87原田(日本体育大)へのパスで1stダウンを更新するが、後が続かずパントに追い込まれる。シルバースターの先制パンチをくらったライズ守備陣も、2シリーズ目以降はしっかりと対応し、LB#4矢口(東海大)やDL#43池田(名城大)がシルバースターのRBに激しいタックルを浴びせて効果的な前進を許さない。しかし、ライズ攻撃陣も2シリーズ目以降は1度しか1stダウンを更新することが出来ず、このまま0-7で1Qが終了。


2Q

2Qに入るとライズはQBを#5木下(立命館大)にチェンジ。今季ここまで出場機会の少ない木下だが、大一番でライズを勝利に導く事ができるか。木下は最初のプレーで、同窓のベテランレシーバー、#7井本(立命館大)へのパスで1stダウンを更新する。反撃ムードが高まったところでライズOL陣に反則が続出し、15ヤードの罰退となる。ここで木下はRBへのショートパスからRAC(※2)で地道にヤードを稼ぎ、3rdダウンロングのシチュエーションでTE#83下段(法政大)にパスを通してダウンを更新、シルバースター陣内に侵攻する。シルバースターの反則と、木下からWR#19松尾(日本大)へのパスでシルバースターゴール前9ヤード地点までボールを進めるライズ。ここでタッチダウンを焦ったか、木下からエンドゾーン内のWR#15出島(久留米大)を狙ったパスはシルバースターのDBにインターセプトされ、攻守交替。ライズは絶好の得点機会を逃してしまう。前半終了直前、木下から変わったQB#14アンダーソンが自陣から粘り強くボールを進め、K#29望月(近畿大)がフィールドゴールを狙うもゴールに届かず、このまま0-7で前半終了。


3Q

1Qの最初のシリーズ以降、3回しかシルバースターの1stダウンを許さず、ほぼ完璧に攻撃を押さえ込んでいるライズ守備陣。3Qに入ってもシルバースターのQB#15ミルズにプレッシャーをかけ続ける。3Q最初の攻撃を3アンドアウト(※3)でパントに追い込むと、次のシルバースターの攻撃では敵陣でミルズに強烈なプレッシャーをかけてDL#52鈴木(国士館大)がファンブルフォースを強い、こぼれたボールをリカバー。シルバースター陣33ヤード地点と、絶好のポジションで攻撃権を奪い返す事に成功する。ディフェンスがお膳立てしてくれた機会を何とか得点に結びつけたいライズ攻撃陣は、QBに#18荒木(立命館大)が入り、WRの位置にセットした#14アンダーソンにパスを投げ、そこからタッチダウンを狙うスペシャルプレーを繰り出すが不発、得点を奪うことが出来ない。3Q残り6分、ライズディフェンスにまたもやビッグプレーが飛び出す。プレッシャーを受けたミルズが苦し紛れに投げたパスを、LB#57田中(法政大)がインターセプト!! 再びシルバースター陣内で攻撃権を奪取する。ライズはRB#33富澤(日本大)のランプレーでレッドゾーンに侵入すると、QB木下からWR井本への17ヤードパスが成功!最後はRB富澤がエンドゾーンに飛び込んでタッチダウン!!K望月のPATキックも成功して7-7と、試合を振り出しに戻す事に成功する。


4Q

勝負の4Q、ライズディフェンスはLB田中のタックルやDL#52鈴木のQBサック等でシルバースターの攻撃陣にプレッシャーをかけ続け、効果的な攻撃を許さない。ライズの攻撃陣も、後半からほぼ全てのシリーズに出場している木下を中心に、粘り強く前進を試みるが敵陣に侵攻することが出来ず、パントを蹴り合う展開に。4Q残り4分弱、ここまで堅実なパントキックでシルバースターに自陣深くからの攻撃を強いてきたパンター#99木村(専修大)のキックが延びず、ライズ陣43ヤード地点からシルバースターに攻撃権を与えてしまうが、ここでもライズ守備陣がシルバースターのボールキャリアーに殺到し、DL#90伊倉(法政大)がロスタックルを決めるなどゲインを許さない。結局7-7の同点のまま試合時間が終了。1stステージのオービックシーガルズ戦同様、タイブレーク戦に突入することに。


OT

タイブレークでシルバースターが後攻を選択したため、ライズが先攻となる。この試合コンスタントに5ヤード以上のボールキャリーを記録してきたRB富澤が最初のプレーで9ヤード前進。続くプレーも富澤はオフェンスラインのこじ開けたラインをしっかりとトレースし、そのままエンドゾーンまで16ヤードを走り切ってタッチダウン!! 望月のPATキックも決まって14-7とし、後攻のシルバースターにプレッシャーをかける。 後攻のシルバースターは、ライズ同様RBの柳沢にボールを託すと、10ヤードを走って1stダウンを獲得。続くプレーでQBミルズが自らボールを運んで4ヤード前進。ライズのエンドゾーンまで11ヤードの地点まで侵攻する。ここでライズディフェンス陣が集中力を高め、ミルズのパスを2回連続して失敗に追い込むと、最後は動きながらターゲットを探すミルズにプレッシャーをかけ、ミルズが足を滑らせて転倒。こぼれたボールをLB矢口がボールを押さえたところで4回目の攻撃が失敗。ここでライズの勝利が確定した。

今季一度破れている難敵を相手に、死闘を制したノジマ相模原ライズ。看板のディフェンス陣が、春の試合ではやりたい放題にやられたミルズーウィルソンの新人外国人ホットラインを徹底マーク、雨の恩恵も受けてシルバースターのパスオフェンスを80ヤードに押さえ込む事に成功したのが勝利の第一要因として挙げられる。キッキングゲームでも、終止嫌なフィールドポジションをシルバースター攻撃陣に強いる事に成功していた。しかしながら1stステージを通じて課題として挙げられていた攻撃陣の再構築は、この試合でも改善を見る事が出来なかった。強いて言えば、これまで控えRBであった富澤がブレイクし、2タッチダウンランでMVP級の活躍を見せたことは大きな収穫であった。何はともあれ、ライズは難敵を退けてFinalステージへの切符を掴む事ができた。次戦は2ndステージでも盤石な戦い振りを見せる西の王者パナソニックインパルス。敵の本拠地で、Finalステージでの再戦もあり得る相手に対しどのような戦いを仕掛けるのか。注目の一戦は11/15(日)14時30分、キンチョウスタジアムでキックオフとなる。

  1. ※ 1 「PAT」:Point After Touchdown(ポイント アフター タッチダウン)の略。タッチダウン後にエンドゾーン手前3ydからフィールドゴールを蹴ること(得点は1点)
  2. ※ 2 「RAC」:Run After Catch(ラン アフター キャッチ)の略。パスを受け取った選手が受け取った位置から前進すること。
  3. ※ 3 「3アンドアウト」:攻撃側のシリーズが1度もダウンを更新できずに3回の攻撃のみで終了し、パントに追い込まれること