Xリーグ 1st stage 第五節

2013/10/20(日) 13:30キックオフ @横浜スタジアム
ゲームプレビュー 得点経過 スタッツ 個人記録 試合レポート ヘッドコーチ談話
ノジマ相模原ライズ 3 - 12 OBICシーガルズ
0 1QT 0
3 2QT 0
0 3QT 9
0 4QT 3
得点経過
Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TEP PLAYER(S) G/NG Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TEP PLAYER(S) G/NG
2 4:00FG#16 出澤43
32:04SAFパントスナップミス
36:09RUSH#32原10KICK#1金親G
49:25FG#1金親33
スタッツ
10 (7-2-1)ファーストダウン(ラン - パス - 反則)11 (7-3-1)
19-8-0 (パス) 試投 - 成功 - インターセプト 15-6-0
43Yds獲得ヤード76Yds
35-118 Yds(ラン) 回数 - 獲得ヤード29-118 Yds
54-161 Yds(攻撃) 回数 - 獲得ヤード44-194 Yds
5-48 Yds(反則) 回数 - 損失ヤード2-20 Yds
1-0 (ファンブル) 回数 - 喪失 1-1
2-1 (フィールドゴール) 回数 - 成功 1-1
22:25:00TIME OF POSSESSION25:35:00
個人記録
RUSHING
NO. PLAYER ATT YARDS TD LG    
2宮幸 崇1682015
5木下 雅斗1230020
25東松 瑛介3705
34堤 大2704
29堀 大介1000
0TEAM1-800
TOTAL351180-
PASSING
NO. PLAYER ATT COMP INT YARDS TD LG
5木下 雅斗198043016
TOTAL1980430-
RECEIVING
NO. PLAYER NO YARDS TD LG    
2宮幸 崇319016
88大滝 裕史111011
32金子 泰徳3804
7井本 圭宣1505
TOTAL8430-
TACKLE
NO. PLAYER TACKLE YARDS SACK      
47櫻井 宏介400
55安川 大輔400
13綾部 洋平400
23北村 雅史400
9トゥイカ トゥファーガ2.500
41中村 岬2.500
90伊倉 良太200
22河石 泰200
3佐久間 徹200
6ロカ カノンガタ1.500
21石黒 貴也0.500
TOTAL2900

試合レポート

有望な新人を多く獲得し、中堅・ベテランとの融合を順調進め、強化を重ねてきた今期のRISE。ここまでリーグ戦を4勝負け無しというレコードで危なげなく勝ち進んできた。そしていよいよ1stステージの大一番、同じく無敗の昨季Xリーグ王者 OBICシーガルズとの対決を迎えた。RISEのここまでの勢いが本物か、真に日本一に値する実力を兼ね備えているかどうかを計るには、これ以上の相手はいないだろう。RISEの真価が問われる試合となった。

朝から降り続く雨の中での試合となった大一番。一般的にはパスオフェンスに対しては雨の影響が大きいとされ、パスオフェンスを軸に攻撃を組み立てるOBICにとっては嫌な状況、逆にランプレーを軸に試合を組み立てるRISEにとっては悪くない環境か。RISEは試合の入りから声も良く出ていて、ベンチの雰囲気も良く、王者に対するチャレンジャーとしてはこれ以上ない雰囲気で臨めているように見える。最初のシリーズはOBICのオフェンスからだが、RISEラインバッカー(LB)#55安川のナイスタックルが決まり、幸先良く3アンドアウトに追い込む。続くRISEのオフェンス、その後のOBICのオフェンス共に1STダウンを一度更新するがどちらもパントに追い込まれ、両チーム共に効果的な前進を図れない展開。続くRISEのオフェンスも3アンドアウトでパントに追い込まれるが、RISEキッカー#25東松の蹴ったパントを、雨で滑ったか、OBICリターナーがファンブルし、こぼれたボールをRISEのスペシャルチームが押さえてターンオーバーのBIG PLAY!! 1Q残り2分30秒、OBIC陣43ヤード(Y)からのこのチャンスを得点につなげたいRISEは、OBICの反則で更にゴール前21Yまで前進、先発QB#5木下からRB#2宮幸へのパスが成功し、ゴール前5Yまで侵攻した所でQ終了。最初にRISEに訪れた得点チャンスを、何としてもモノにしたい所。


1Qから引き続き、OBICゴール前5 YからのRISEのオフェンス。RB宮幸がボールを持ってエンドゾーンに駆け込みタッチダウン!! と思われたが、ホールディングの反則があり、15Yの罰退を強いられる。結局、タッチダウンはならず、フィールドゴールを狙ったが、キッカー(K)#16出澤のキックは無情にもゴールポスト右に外れ、得点ならず。RISEは前半戦での格好の先制機会を逸した。これがこの後の試合展開にどの様に影響するか?嫌な流れになりかけた中でRISEのディフェンス陣が奮起、OBIC先発QB龍村にプレッシャーをかけ、3アンドアウトに追い込む素晴らしいパフォーマンスを発揮。2Q残り10分からのRISEのオフェンスは、宮幸のランプレーで前進を図り、最後は出澤が43Yのフィールドゴールをしっかりと決め、先制(3-0)。続くシリーズ、OBICはランプレーを軸に前進を図るが、RISEのディフェンスライン(DL)#41中村、#9トゥイカらが身体をはったタックルで前進を許さず、パントに追い込む。残り5分からのRISEの攻撃、宮幸のランプレーで連続して1STダウンを更新するが、反則による罰退もありハーフライン付近からのパントへ。東松のナイスパントにより、OBICに自陣ゴールラインを背にした位置からの攻撃を強いた所で2Q終了。

前半はRISEが押し気味に試合を進める展開。雨の影響もあり、両チーム共にパスオフェンスの機会は少なく、地上戦ではRISEのディフェンスが身体をはったタックルでOBICのRBに快走を許さず、逆にRISEのエースRB宮幸が着実にボールを進めることが出来た。得点がFGの3点のみに留まったのは残念だが、この勢いを保ちつつ、後半戦を戦って欲しい所。


降り続いていた雨が小康状態となった中で後半戦がスタート。前半の勢いを持続したいRISEだが、フィールドにいる選手達から前半持っていた勢いと良い雰囲気が感じられないのが気にかかる。OBICのキックオフで自陣19Yから攻撃をスタートさせるが、ランプレーで前進できず3アンドアウト。自陣ゴール前でのパントに追い込まれた。ここでスナップが乱れてキッカーの東松が確保できず、ボールはそのままRISEエンドゾーンへ転がりセーフティで2点をOBICに献上(3-2)。後半最初のプレーで失点を喫したRISEは、続けてディフェンスを強いられる展開に。敵陣36YからのOBICの攻撃は前半同様ランプレー中心の組み立てだが、#20古谷・#32原のランプレーがRISEのラインオブスクリメージ(LOS)を突破するようになり、連続してダウンを更新され、自陣ゴール前への侵攻を許す。最後はゴール前10Yからの原のランプレーでエンドゾーン右スミに飛び込まれタッチダウン。ポイントアフタータッチダウン(PAT)も決まって7点を追加され、3-9でリードを許す。3Q残り5分からのRISEの攻撃は、OBIC DLのQB木下へのプレッシャーが厳しくなり、3アンドアウトに追い込まれてしまう。何とか悪い流れを断ち切りたいRISEディフェンス陣は、OBIC RB陣のランでダウンの更新を許しつつも粘りを見せ、1ヤードを残したOBICの4THダウンギャンプルを気迫で押さえ込み、残り2分・自陣26ヤードからの攻撃につなげた。ディフェンスがつないでくれたこのチャンスを何とか得点に結びつけたいRISE。宮幸の15Yランでダウンを更新、続く3RDダウン10のピンチを木下からWR#88大滝へのパスで凌いで何とか攻撃を継続した所で3Q終了。後半に入って勢いを増す王者OBICの攻撃を、RISEディフェンス陣が懸命に押さえる展開に。RISEオフェンスが最終Qでディフェンスの踏ん張りに応えられるか!


3Qから続くRISEのオフェンスは敵陣45Yから。このシリーズで何としても得点したいRISEオフェンスはQB木下のスクランブルでダウンを更新。この後、タッチダウンを狙ったパスをWR出澤、WR#81井上に続けて投じるがいずれも失敗、得点を取る事が出来ない。東松の絶妙のパントで、OBICにゴール前1ヤードからの攻撃を強いたRISEは、気迫のディフェンスでOBICのランプレーを許さず、プレッシャーをかけ続け、3RDダウンからのOBICのパスプレーに対してインターフェアの反則があったとのジャッジでオートマチックファーストダウンとなるも、最終的にパントに追い込んで攻撃権を取り返す。残り6分からのRISEのオフェンス、勝つためにはここで得点を取らないと一気に苦しくなるシリーズだったが、RB#25東松のランプレーが押さえこまれ、3アンドアウトに追い込まれる。残り4分35秒からのOBICのオフェンス、この日殆ど出なかったOBIC WR木下へのミドルパスが決まり、RISE陣の28Yまで攻め込まれ、最後は33Yのフィールドゴールを決められて3-12。どうしても欲しかった追加点を、逆にOBICに取られる展開となり、いよいよ追い込まれたRISEは残り2分31秒、自陣22Yからの攻撃。このシチュエーションで、どのようなプレーを見せてくれるか?WR井上へのロングパスが失敗し、続く2NDダウンでQBサックを許した所でタイムアウトをコール。QB木下のランプレーで1STダウンを奪うが、続くシリーズで連続してパスを失敗、最後のタイムアウトを取らざるを得ないRISE。続く乾坤一擲のプレーも、OBIC DL#11ケビン・ジャクソンに、この日幾度目かのQBサックを許して万事休す。最後はOBIC QB龍村がニーダウンしてそのまま試合終了となった。


結果はタッチダウンを奪えずに、3-12というスコアでの敗戦。試合を通して身体をはったディフェンスを見せたが、後半になってOBICの多彩なランナーに何度もLOSを突破されたディフェンス陣。看板のRun Unitからのオフェンスが宮幸の単発のランに押さえられ、OBIC DL ケビン・ジャクソンに何度もQBサックを許したオフェンス陣。唯一のタッチダウンシーンであった宮幸のランプレーに際して発生したホールディングや、RISEディフェンスが身体を張ってOBICオフェンスを敵陣G前に釘付けにしていた際に発生したパスインターフェア等、運が無いと思われる判定もあったが、結果としてはやはり"完敗"ということになるのだろう。しかしながら、それでも昨季からの成長は随所に見られ、OBIC を含めたリーグ上位チームとの差は着実に縮まってきたことを感じさせてくれた試合内容ではあった。OBICという格好の試金石を得て、現時点で日本一にはなれずとも、そこへの挑戦権は確実に手にしていることを示したRISE。後は試合後に副将・北村選手がスタンドに向かって叫んだ「決して日本一を諦めない」という気持ちを支えに、これからどこまでチームを成長させられるかにかかっているだろう。11/10(日)の2ndステージ初戦まで3週間、鹿島との激戦を制し勢いに乗るEASTディビジョン1位 富士通フロンティアーズとの対決まで4週間(11/17)。そこを越えることが出来れば、2年連続してシーズン終了の日となってきたFinalステージまで6週間(12/1)。日本一への最終関門であるJapan X Bowlまで8週間(12/16)、RICEBOWL迄10週間(2014/1/3)。。RISEにとって今年最も濃く、激しい時間となるであろうこの10週間を、しっかりと見つめていきたい。


OBICシーガルズ戦後 須永ヘッドコーチコメント

昨日の1stステージ最終節・OBICシーガルズ戦、冷たい雨の中とても熱い応援を頂き、誠にありがとうございました。勝利を信じていたファンの皆様をがっかりさせてしまい、本当に申し訳ありませんでした。勝負は結果が全てであり、それに対しての言い訳はありません。

しかしながら、ライスボウルで優勝するという私たちの目標がこの敗戦で変わるわけではなく、シーズンが終わったわけでもありません。RISEはここで諦めたり、バラバラになって失速するようなチームではありません。ただ、このままではセカンドステージを勝ち抜くことはできません。ここからもう一度、必ずチームの力を上げて見せます。

ここからが本当の正念場です。引き続き熱いご声援をよろしくお願い申し上げます。

KEEP THE FAITH
ノジマ相模原ライズ
ヘッドコーチ 須永恭通