【第41回パールボウルトーナメント IBM BigBlue×ノジマ相模原ライズ】

2019/6/02 (日) 11:00 富士通スタジアム川崎
得点経過 スタッツ 個人記録
ノジマ相模原ライズ 33 - 40 IBM BigBlue
3 1QT 3
14 2QT 10
0 3QT 6
9 4QT 7
7 TB 14
得点経過
TEAM Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TFP PLAYER(S) G/NG
IBM 1 08:47 FG #11佐藤 51
ノジマ 1 11:56 FG #13鈴木 39
ノジマ 2 01:10 PR #23伊藤 71 KICK #13鈴木 G
IBM 2 04:28 FG #11佐藤 22
ノジマ 2 06:14 PASS #11ロックレイ→#85八木 20 KICK #13鈴木 G
IBM 2 11:32 PASS #3クラフト→#85鈴木 3 KICK #11佐藤 G
IBM 3 02:03 FG #11佐藤 41
IBM 3 10:16 FG #11佐藤 32
ノジマ 4 01:27 RUSH #2宮幸 9 RUSH #11ロックレイ NG
IBM 4 10:19 RUSH #3クラフト 8 KICK #11佐藤 G
ノジマ 4 12:00 FG #13鈴木 29
ノジマ TB 01:00 PASS #11ロックレイ→#98藤本 5 KICK #13鈴木 G
IBM TB 02:00 PASS #2政本→#84近江 23 KICK #11佐藤 G
IBM TB 03:00 PASS #3クラフト→#40スタントン 2 KICK #11佐藤 G
スタッツ
ノジマ チーム IBM
18 (8 - 10 - 0) ファーストダウン(ラン - パス - 反則) 24 (4 - 16 - 4)
31 - 15 - 1
234Yds
(パス) 試投 - 成功 - インターセプト
獲得ヤード
55 - 32 - 1
443Yds
28 - 122Yds (ラン) 回数 - 獲得ヤード 20 - 65Yds
59 - 357Yds (攻撃) 回数 - 獲得ヤード 75 - 508Yds
7 - 75Yds (反則) 回数 - 損失ヤード 8 - 55Yds
0 - 0 (ファンブル) 回数 - 喪失 1 - 0
3 - 2 (フィールドゴール) 回数 - 成功 5 - 4
22:41 TIME OF POSSESSION 25:19
個人記録
RUSHING
NO. PLAYER ATT YDS TD LG    
2 宮幸 崇 17 73 1 17
11 Jimmy Laughrea 10 42 0 18
29 吉田 光輝 1 7 0 7
TOTAL 28 122 1
PASSING
NO. PLAYER ATT COMP INT YDS TD LG
11 Jimmy Laughrea 31 15 1 234 2 54
TOTAL 31 15 1 234 2
RECEIVING
NO. PLAYER NO YDS TD LG    
85 八木 雄平 8 139 1 54
23 伊藤 雅恭 4 48 0 29
21 秋山 光 1 17 0 17
14 西川 大地 1 25 0 25
98 藤本 遼 1 5 1 5
TOTAL 15 234 2
TACKLE
NO. PLAYER TACKLE YDS SACK FF FR  
59 西尾 公伸 2 2 0 0 0
43 池田 貴士 1 7 1 0 0
90 伊倉 良太 0.5 0 0 0 0
4 矢口 俊太 1 0 0 0 0
18 増山 純季 6 6 0 0 0
5 田中 喜貴 3 3 0 0 0
56 浦野 雄大 2 0 0 0 0
3 佐久間 徹 3 0 0 0 0
7 Lee Hightower 6 0 0 0 0
26 渡辺 健太 8 0 0 0 0
34 仲島 健 0.5 0 0 0 0
44 小宮 洋平 1.5 0 0 0 0
47 梶浦 嵩之 2.5 0 0 0 0
57 中井 悠貴 1 0 0 0 0
37 佐々木 大輔 1 0 0 0 0
32 小林 篤実 0.5 0 0 0 0
29 吉田 光輝 0.5 0 0 0 0
TOTAL 40 18 1 0 0
INTERCEPTION
NO. PLAYER INT YDS TD      
18 増山 純季 1 0 0 0
TOTAL 1 0 0 0
PASS CUT
NO. PLAYER CUT          
7 Lee Hightower 1          
TOTAL 1
RETURN
NO. PLAYER KOR KOR YRD KOR TD PR PR YRD PR TD
TOTAL 0 0 0

ゲームレポート
vsIBM BigBlue

プロローグ

前節を38-12で快勝し、パールボウルトーナメント準決勝に駒を進めたノジマ相模原ライズ(以下、ライズ)。準決勝の相手は4年連続準決勝での対戦となるIBM BigBlue(以下、BigBlue)ライズX1昇格後の対戦成績はライズの4勝4敗であるが、直近4試合はライズの1勝3敗、特にパールボウルトーナメントでは3年連続で敗北を喫している相手である。

春の目標である東京ドームへの切符を掴み取るために、ライズの勝負の一戦が始まる。


1Q

BigBlueのキックオフで試合開始。キックオフはタッチバックとなり、ライズ陣25ヤードから始まったファーストシリーズを率いるのはQB#11ロックレイ(カリフォルニア大学デービス校)。第1、2プレーは連続してRB#2宮幸(中央大学)のランでファーストダウンを獲得。続くプレーもロックレイが自ら走り5ヤード前進するが、その後のパスが通らず4thダウンパントとなる。

BigBlue陣17ヤード付近より開始されたライズディフェンスは、パスで組み立てるBigBlueオフェンスを止めたいところ。すると、第1プレーでいきなりビッグプレーが生まれる。相手QBが投じたショートパスをLB#18増山(日本体育大学)がインターセプト。BigBlue陣21ヤードの好位置でオフェンスにボールを渡す。

絶好の位置からスタートしたライズオフェンスであったが、BigBlueディフェンスの堅守に1ヤードも前進をさせてもらえない。4thダウンで先制点を狙ったフィールドゴール(以下、FG)も僅かに逸れ失敗に終わる。

続くライズディフェンスは、DL#43池田(名城大学)のQBサック、LB#18増山のロスタックルで3thダウン18ヤードとするもパスを決められファーストダウンを更新されてしまう。しかしライズディフェンスもパスを通されながらもしっかりとタックルし、ライズ陣34ヤードで4thダウンとなる。ここでBigBlueは51ヤードのロングFGを選択。キックは成功しBigBlueが先制する。

【スコア】8分47秒 ライズ 0-3 BigBlue

先制を許したライズのオフェンスは自陣16ヤードから。ロックレイからWR#85八木(慶応義塾大学)へポストパターンのパスが成功。このプレーで一気にBigBlue陣30ヤードまで前進する54ヤードを獲得。2プレー後も八木へ21ヤードのパスを成功させ、テンポ良くBigBlue陣9ヤードまで前進するもQBサックによりBigBlue陣22ヤードから4thダウンとなる。ライズは39ヤードのFGを選択し、これをK#13鈴木(慶応義塾大学)が確実に決め試合を振り出しに戻す。

【スコア】11分56秒 ライズ 3-3 BigBlue

直後のキックオフのリターナーを#57中井(明治大)がタックルしたところで1Q終了。


2Q

続くライズディフェンスは相手のパスオフェンスを許さず、#34仲島(日本大学)のタックルで4thダウン1ヤードとしパントに抑える。BigBlueのパントをキャッチしたのは、前節活躍し波に乗っているWR#23伊藤(東京学芸大学)。ライズ陣29ヤード付近でキャッチした伊藤は巧みにBigBlueタックラーをかわし密集を抜ける。DB#26渡辺(帝京大学)等のナイスブロックもありそのまま71ヤードのパントリターンタッチダウンを奪う。キックもK#13鈴木が決め逆転する。

【スコア】13分10秒 ライズ 10-3 BigBlue

リードを奪ったライズディフェンスは、LB#5田中(法政大学)やDB#26渡辺のタックルにより、相手の反則で3rdダウン20ヤードと押さえるが、ライズディフェンスの反則がありライズ陣9ヤードまで前進される。タッチダウン(以下、TD)は許したくないライズディフェンスは、LB#4矢口(東海大学)のタックル、LB#18増山のプレッシャーで凌ぎ、TDを阻止するも22ヤードのFGは決められてしまう。

【スコア】16分28秒 ライズ 10-6 BigBlue

2シリーズ連続の得点を目指すライズオフェンスは自陣36ヤードから開始となる。RB#2宮幸の5ヤードラン、QB#11ロックレイの10ヤードランでBigBlue陣49ヤードまで前進するとWR#23伊藤への29ヤードパスが通り、ゴール前20ヤードまで攻め入る。最後はWR#85八木へのポストパターンパスが決まり、4プレーでTDに結びつける。キックもK#13鈴木が決める。

【スコア】18分14秒 ライズ 17-6 BigBlue

リードを広げたライズディフェンスは、相手QBにプレッシャーを掛けパスをコントロールさせない。パスを投げられないと判断し、自らボールを持って走ったQBをLB#56浦野(立命館大学)が素晴らしいタックルで止め、4thダウンパントに追い込む。このプレーでDB#3佐久間(名城大学)が果敢に飛び込みパントをブロックするビッグプレーを披露。ボールは相手にリカバーされたがBigBlue陣49ヤードからライズオフェンスとなる。

追加点を狙うライズオフェンスはWR#85八木へのショートパス、QB#11ロックレイのランで前進し、続くプレーで39ヤードのTDパスを狙う。しかしこのパスはエンドゾーン内でBigBlueのDBにインターセプトされてしまう。

前半残り3分34秒でBigBlueオフェンスは得点をするべく、パスプレー中心に攻撃を仕掛けてくる。対するライズディフェンスも素早い反応でビッグゲインを許さないものの、じわじわと前進され反則もありゴール前3ヤードまで進まれる。最後は相手WRへショートパスが決まりこの日初めてTDを許す。キックも決められる。

【スコア】23分32秒 ライズ 17-13 BigBlue

ライズオフェンスは残り時間28秒をランプレーで消費し17-13と4点をリードして前半終了。


3Q

後半はライズのキックオフで再開。
後半最初のオフェンスを得点に繋げたいBigBlueオフェンスはテンポパスを中心にオフェンスを組み立てる。更にWRが空いていないと判断したQBランでライズ陣19ヤードまで攻め込まれる。ここからライズディフェンスが踏ん張りTDは許さなかったもののFGを決まられ1点差に詰め寄られる。

【スコア】26分03秒 ライズ 17-16 BigBlue

後半最初のライズオフェンスは自陣34ヤードから。RB#2宮幸、RB#29吉田(龍谷大学)のランプレーでファーストダウンを更新するものの反則での罰退が響きパントとなる。

嫌な流れを断ち切りたいライズディフェンスだったが、テンポパス、QBスクランブルで徐々に前進されてしまい、最後は32ヤードのFGを決められ逆転を許す。

【スコア】34分16秒 ライズ 17-19 BigBlue

自陣19ヤードから再開されたライズオフェンスは得点を返したいところ。QB#11ロックレイの16ヤード、10ヤードの連続ラン、RB#2宮幸の17ヤードランと3プレーで43ヤード進み、BigBlue陣35ヤードから1stダウン10ヤードとなったところで3Q終了。


4Q

3連続ランプレーから一転、WR#85八木へ4ヤード、22ヤードの連続パスが成功しBigBlue陣9ヤードまで前進する。エンドゾーンまでは残り9ヤード。その9ヤードをRB#2宮幸が駆け抜けTD。直後の2点を狙ったプレーは失敗となるも再逆転に成功する。

【スコア】37分27秒 ライズ 23-19 BigBlue

後半残り3分を切ったBigBlueの攻撃に65ヤードのロングパスを通されてしまいライズ陣8ヤードまで攻め込まれ、最後はQBに飛び込まれてTDを許す。キックも決まり再々逆転を許してしまう。

【スコア】46分19秒 ライズ 23-26 BigBlue

試合時間残り1分41秒。自陣31ヤードからのライズオフェンスは、WR#14西川(早稲田大学)の21ヤードパスキャッチでBigBlue陣に侵入すると、WR#85八木へ連続パス、QB#11ロックレイの18ヤードランでゴール前15ヤードまで前進する。

試合時間残り26秒となり、TDを狙ったパスは2度失敗。ランプレーで3ヤード前進し試合時間残り3秒となったところでタイムアウト。同点を狙った30ヤードのFGをK#13鈴木が確実に決めて同点で4Q終了。

【スコア】48分00秒 ライズ 26-26 BigBlue


タイブレーク

敵陣の25ヤードから始まるタイブレークはコイントスの結果ライズのオフェンスからとなる。ここは確実にTDし、BigBlueにプレッシャーをかけたいところ。

まずはWR#23伊藤へ11ヤードのパスを成功させファーストダウンを更新すると、RB#2宮幸のランで前進を試みる。3rdダウン5ヤードでのRB#2宮幸のランは、ファーストダウンを獲得したかに見えたがわずかに足りず4thダウン1ヤードとなる。エンドゾーンまでは5ヤードの状況でライズオフェンスはギャンブルを選択。

QB#11ロックレイが走ると見せかけてから、エンドゾーン内でフリーになっていたTE#98藤本(日本体育大学)へパスが通りTD。キックも決まり先制。

【スコア】TB1 ライズ 33-26 BigBlue

ライズディフェンスが無得点に押さえれば勝利の状況。パスを1度通されるも、その後を堅守し4thダウン8ヤードとなる。しかし、ギャンブルプレーでTDを許してしまう。キックも決まり再び同点となる。

タイブレーク2回目はBigBlueの攻撃から再開。
DL#59西尾(中央大学)、DL#90伊倉(法政大学)のロスタックルなどでランは抑えるものの反則や4thダウンギャンブルを決まられ、最後はパスでTDを奪われる。キックも成功。

【スコア】TB2 ライズ 33-40 BigBlue

後のないライズオフェンスはパスとランで前進を試みるがなかなか前進できない。TDを狙った4thダウンギャンブルのパスは無情にもWRの頭上を通過し試合終了。

【最終スコア】 ライズ 33-40 BigBlue


エピローグ

IBM BigBlueとは4年連続でパールボウル準決勝での対戦となり、昨年のタイブレークに続き今年もタイブレークでの決着となった。

得点の上では僅差ではあるが、その僅差で勝ち切れるかどうかが今のライズの課題となるところであろう。

今回の3時間16分に及ぶ激戦を勝ち切れなかったライズには、何が足りなかったのか。

この悔しい思いは勝つことでしか払拭はできない。今年新たに始まるX1 SUPERで勝ち抜くためにライズの更なる飛躍を期待する。

!-- /stage -->