Xリーグ 秋季リーグ戦 第6戦 vs パナソニックインパルス

2017/10/29 (日) 11:00 KICKOFF @横浜スタジアム
得点経過 スタッツ 個人記録 試合レポート
ノジマ相模原ライズ 26 - 28 パナソニックインパルス
7 1QT 0
7 2QT 21
6 3QT 0
6 4QT 7
得点経過
TEAM Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TFP PLAYER(S) G/NG
RISE 1 05:45 PASS #98 ガードナー → #85 八木 3 KICK #17 市森 G
IMPULSE 2 02:11 RUSH #5 アンダーソン 53 KICK #11 佐伯(栄) G
RISE 2 02:32 RUSH #39 ホマ 11 KICK #17 市森 G
IMPULSE 2 10:41 PASS #5 アンダーソン → #15 頓花 20 KICK #11 佐伯(栄) G
IMPULSE 2 12:00 PASS #5 アンダーソン → #2 岸本 2 KICK #11 佐伯(栄) G
RISE 3 05:29 RUSH #39 ホマ 3 KICK #17 市森 NG
IMPULSE 4 06:54 RUSH #5 アンダーソン 1 KICK #11 佐伯(栄) G
RISE 4 10:17 RUSH #98 ガードナー 35 PASS #98 ガードナー NG
スタッツ
ノジマ相模原ライズ チーム パナソニックインパルス
15 (8 - 7 - 0) ファーストダウン(ラン - パス - 反則) 13 (9 - 4 - 0)
29 - 12 - 1
160Yds
(パス) 試投 - 成功 - インターセプト
獲得ヤード
14 - 9 - 0
96Yds
35 - 184Yds (ラン) 回数 - 獲得ヤード 42 - 193Yds
64 - 344Yds (攻撃) 回数 - 獲得ヤード 56 - 289Yds
4 - 30Yds (反則) 回数 - 損失ヤード 3 - 10Yds
1 - 1 (ファンブル) 回数 - 喪失 1 - 0
0 - 0 (フィールドゴール) 回数 - 成功 2 - 0
21:31 TIME OF POSSESSION 26:29
個人記録
RUSHING
NO. PLAYER ATT YARDS TD LG    
29 シオネ ホマ 18 53 2 11
98 デヴィン ガードナー 14 127 1 35
2 宮幸 崇 3 4 1 0
TOTAL 35 184 3
PASSING
NO. PLAYER ATT COMP INT YARDS TD LG
98 デヴィン ガードナー 29 12 1 160 1 42
TOTAL 29 12 1 160 1
RECEIVING
NO. PLAYER NO YARDS TD LG    
85 八木 雄平 7 55 1 20
84 吉田 武蔵 3 41 0 20
15 出島 崇秀 2 64 0 42
TOTAL 12 160 1
TACKLE
NO. PLAYER TACKLE YARDS SACK FUMBLE
FORCE
FUMBLE
RECOVER
 
53 マリオ オジョムリア 6 15 1 0 0
44 小宮 洋平 5.5 0 0 0 0
23 北村 雅史 4.5 0 0 0 0
41 増山 純季 4.5 0 0 0 0
9 番矢 大輝 4 0 0 0 0
52 鈴木 修悟 3.5 0 0 0 0
5 田中 喜貴 2.5 0 0 0 0
3 佐久間 徹 2 0 0 0 0
33 伊田 拳斗 2 10 0 0 0
16 今井 龍之介 1.5 0 0 0 0
56 浦野 雄大 1.5 14 1 0 0
90 伊倉 良太 1.5 0 0 0 0
43 池田 貴士 1 2 0 0 0
26 渡辺 健太 2 0 0 0 0
17 市森 康平 1 0 0 0 0
20 前島 利勇 1 0 0 0 0
31 新井 直輝 1 0 0 0 0
32 金子 泰徳 1 0 0 0 0
54 山出 宣輝 1 0 0 0 0
59 西尾 公伸 1 0 0 0 0
TOTAL 48 41 2 0 0
INTERCEPTION
NO. PLAYER INT YARDS TD      
TOTAL 0 0 0
PASS CUT
NO. PLAYER CUT          
41 増山 純季 1          
TOTAL 1
RETURN
NO. PLAYER KOR KOR YRD KOR TD PR PR YRD PR TD
25 東松 瑛介 0 0 0 3 20 0
20 前島 利勇 3 107 0 1 1 0
3 佐久間 徹 1 24 0 0 0 0
TOTAL 4 131 0 4 20 0

試合レポート

プロローグ

台風22号の影響により2戦連続で雨の試合となったリーグ最終戦は、関西の強豪パナソニックインパルスとの対戦。過去の戦績は1勝3敗、ライズは2012年以来苦汁を飲まされている相手である。パナソニックには2015年シーズンにライズに在籍していたQBベンジャミン・アンダーソンがおり、現ライズQBのデヴィン・ガードナー(ミシガン大)とのデュアルスレッドQB対決として前評判の高い対戦となった。前回の遠征での試合も制し、3連勝と勢いに乗るライズのリーグ最終戦、そしてJXBトーナメントに向けてリーグ戦順位が決定する大事な試合が豪雨の横浜スタジアムで始まった。

1Q

ライズのレシーブで試合開始。試合開始直後に雨脚が強くなった影響か、お互いファーストシリーズはパントを蹴り合う。続くセカンドシリーズのライズの攻撃。WR#85八木(慶応大)へのパスで最初のフレッシュを獲得。続くランプレーでは2試合の欠場から復活したRB#39ホマ(ミシガン大)が8ヤードのゲイン。その後QB#98ガードナーのランも決まり敵陣へ入る。3rdダウンまで追い詰められるが、TE#84吉田(日本大)への20ヤードパスが決まりファーストダウンを獲得すると、RBホマの11ヤードランでゴール前3ヤードとする。続く攻撃がWRR#21秋山(日本大へ)へのTDパス成功かと思われたが、キャッチ前にフィールド外に出ていたという反則でTDは取り消し。しかし次のプレーでQBガードナーからWR八木のホットラインでTDパスが成功! PATもK#17市森(中央大)が決め、ライズが7点のリードを奪う。

グランディングアタックを得意とするパナソニックは、中央のランプレーを主体にボールセキュリティファーストで試合を進める。QBアンダーソンのスクランブルなども絡め、敵陣に侵入するがここはライズディフェンスが踏ん張り、32ヤード地点で4thダウンとする。パナソニックはここで49ヤードのフィールドゴールを狙うがボールは左にそれ失敗。ライズに攻撃権が移る。

ライズは最初のプレーでWR#15出島(久留米大)への42ヤードロングパスが決まり、敵陣26ヤードまで一気にボールを進める。3rdダウンの攻撃を止められ、4thダウン残り2ヤードとなりライズはギャンブルを選択。RBホマのランはパナソニックDLのタックルに止められゲインできず、攻守交代となる。

続くパナソニックの攻撃をスリーアンドアウトで止め、パントへ追い込んだところで1Q終了。ライズ7点のリードで2Qへ。


2Q

ライズの攻撃は自陣39ヤードからだったが攻めきれずパントへ。K市森のパントが大きく横に逸れ、パナソニックにパナソニック陣44ヤードからの攻撃権を与えてしまう。パナソニックは手堅くこのシリーズもランプレーから入ると、2ndダウンで右へのランプレーのフェイクからQBアンダーソンがボールをキープすると中央を駆け抜け、53ヤードのTDランを奪う。PATも決まり、7-7の同点とされる。

同点にされたライズだが、直後のキックオフでリターナーのRB#20前島(日体大)が 77ヤードのビッグリターン! ライズは一気にゴール前11ヤードから攻撃権を得る。次の攻撃でハンドオフを受けたRBホマは左へのランプレーからカットバックを切ると、2人のディフェンダーのタックルを外しTD! PATもK市森が決め、ライズ14-7パナソニックとリードを奪い返す。

続くシリーズでパナソニックにQBアンダーソンのパスとランで立て続けにファーストダウンを奪われライズ陣21ヤードまで攻め込まれるが、3rdダウン残り5ヤードでDB#23北村(立教大)のナイスタックルなどでフレッシュを与えず4thダウンに持ち込む。パナソニックの33ヤードのフィールドゴールは再び左に逸れて失敗。

ライズは自陣20ヤードから攻撃開始。しかし、2ndダウンでWR八木を狙ったロングパスはパナソニックDBに読み切られインターセプトされてしまう。再び攻撃権はパナソニックへ。

パナソニックは自陣49ヤードからの攻撃。ここはライズディフェンスがスリーアンドアウトとし、ライズへ攻撃権が移る。自陣14ヤードからの攻撃でフレッシュを獲得し前進するが後が続かずパントへ。このパントをパナソニックのリターナーDBエモリー・ポリーにリターンされ、パナソニックに自陣47ヤードからの攻撃権を与える。

3rdダウン残り3ヤードまで追い込むが、RB横田の中央の20ヤードランでファーストダウンを更新されると、続くプレーでプレーアクションからの20ヤードタッチダウンパスを決められTDを奪われる。PATも決められ14-14の同点、ライズは試合を振り出しに戻される。

前半残り時間は1:19、ライズは自陣31ヤードからの攻撃。ライズはこのシリーズを攻めきれず、前半残り27秒でパントへ。パナソニックはこのパントを大きくリターンし、残り10秒で敵陣33ヤードへ侵入する。パナソニックは最初のパスで30ヤード進めるたところでタイムアウトをコール。前半残り時間は3秒。前半最後のプレーで中央のランプレーフェイクからQBアンダーソンが右へ流れQBキープから走ると見せかけてパスを投げTD。PATも決まり、14-21とライズは1TDのリードを許してしまう。ここで前半終了。


3Q

ライズのキックオフで後半開始。パナソニックの攻撃はスナップミスなどがありスリーアンドアウトでパントへ。自陣36ヤードから始まったライズの後半最初のシリーズはQBガードナーの2度のスクランブルランで敵陣レッドゾーンへ侵入。さらにオプションプレーからQBガードナーがキープしゴール前3ヤードまで迫ると、再び同じプレーから今度はオプションピッチを受けたRBホマがエンドゾーンへ走り込みTD! しかしPATのキックを外し、20-21とパナソニックが1点をリードする展開となる。

パナソニックの攻撃は自陣49ヤードと好ポジションを与えてしまったが、ここでもライズディフェンスが奮起。3rdダウンでLB#56浦野(立命館大)がQBサック! 続く4thダウンのパントのスナップでミスがあり、パナソニックはパントを蹴れず。ライズは敵陣31ヤードからと逆転への絶好の機会を得る。

ライズにホールディングの反則があり、3rdダウン残り18ヤードとピンチを迎えるが、WR八木へのミドルのパスが通ると八木はランアフターキャッチで10ヤードゲインしフレッシュを獲得。敵陣レッドゾーンへ侵入。流れがライズに傾きかけたが、2ndダウンのプレーでQBガードナーがサックされファンブル。ボールをパナソニックに押さえられ逆転の機会を失うこととなる。

パナソニックに攻撃権が移ったが、パナソニックに反則もありパントとなったところで3Q終了。ライズは1点リードを許したまま、最終Qへ。


4Q

最終Qライズの最初の攻撃は2回連続でパスが失敗しパントへと変わる。パナソニックの攻撃は、短いパスとQBアンダーソン・RB横田のランで前進し、ゴール前26ヤードまで攻め込む。ライズディフェンスは4thダウンまで追い込むが、パナソニックにギャンブルを成功されてしまう。最後はQBアンダーソンのスニークでTDを奪われ、20-28と8点のリードを許す。試合残り時間は5分。

ライズの攻撃は自陣26ヤードから、ライズはRRBホマのランやTE吉田へのパス、そしてQBガードナーのランなどでフレッシュを重ねる。しかし、敵陣35ヤードで3rdダウンのパスが失敗。残り時間を考え、ライズは4thダウン残り2ヤードでギャンブルを仕掛ける。 左のオプションプレーからQBガードナーがキープすると、横に流れた相手ディフェンスの内側をが走りTD! ライズの2ポイントコンバージョン、QBガードナーがランプレーのフェイクからパスを投げるが失敗。26-28とパナソニックに2点差まで迫る。

続くライズのキックオフでライズはオンサイドキックを狙うが失敗。パナソニックは自陣49ヤードから攻撃を開始する。試合は残り1分43秒。時間を消費しようとするパナソニックはランで前進を図るが、ここはライズディフェンスが3回で攻撃を止めてパナソニックをパントへと追い込む。このパントを自陣19ヤード地点でキャッチしたリターナーのRB#25東松(立命館大)が相手ディフェンスを5人かわし、20ヤードのビッグリターン! ライズは自陣39ヤードから攻撃権を得る。試合時間残り43秒、タイムアウトはまだ1個残っており、フィールドゴールで逆転するには十分な状況となった。

最初のプレーでTE吉田へのパスで9ヤードゲイン。サイドラインに出て時間を止める。続くプレーでプレッシャーを受けたQBガードナーは自ら走るがゲインできず。ここで最後のタイムアウトをライズは使う。時間は残り31秒。3rdダウンのプレーでWR出島へのポストパターンのパスが成功、22ヤードゲインし敵陣30ヤードまでボールを進める。しかし、続くプレーでライズオフェンスにパスインターフェアの反則があり15ヤード後退。ボールオンが敵陣45ヤードとなり、何とかフィールドゴールレンジまでボールを進めたいライズだが、QBガードナーがプレッシャーを受け、十分な態勢でパスを投げれず2回連続で失敗。試合時間残り4秒となり、最後のプレー。ここで一発逆転のヘイルメリーパスを狙うがパナソニックDBに弾かれ失敗。ここでタイムアップ。最終スコアは26-28と2点差でパナソニックに軍配が上がった。

惜しい試合を落としてしまったライズだが、リーグ戦の戦績を4勝2敗、リーグ戦3位の好成績でJXBトーナメントへと進む。このゲームは落としたかもしれないが、ライズの勢いはまだ止まっていない。

続くトーナメント1回戦の相手は宿敵オービックシーガルズ。リーグ第2戦では雨中での対戦で惜敗しているが、その後のリーグ戦での接戦をものにして、確実にライズのチーム力は上がっていると見える。トーナメントを制するのに相応しい相手との対戦に期待を胸に抱きつつ、これからも自分達のフットボールを遂行し、日本一への軌跡を駆け上がるライズの挑戦を見続けたい。