Xリーグ 1st stage 第5戦 vs 明治安田パイレーツ

2015/10/17 (土) 10:45開始 @アミノバイタルフィールド
得点経過 スタッツ 個人記録 試合レポート
ノジマ相模原ライズ 16 - 3 明治安田ペンタオーシャンパイレーツ
0 1QT 3
6 2QT 0
10 3QT 0
0 4QT 0
得点経過
Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TEP PLAYER(S) G/NG Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TEP PLAYER(S) G/NG
1 09:58 FG #99赤津 46
2 8:21 FG #29望月 37
2 12:00 FG #29望月 21
3 5:11 PASS #18荒木 → #83下段 9 KICK #29望月 G
3 10:55 FG #29望月 34
スタッツ
ノジマ相模原ライズ チーム 明治安田ペンタオーシャン
パイレーツ
21 (11 - 10 - 0) ファーストダウン(ラン - パス - 反則) 13 (4 - 8 - 1)
40 - 25 - 0
227Yds
(パス) 試投 - 成功 - インターセプト
獲得ヤード
30 - 17 - 2
164Yds
31 - 114Yds (ラン) 回数 - 獲得ヤード 19 - 48Yds
71 - 341Yds (攻撃) 回数 - 獲得ヤード 49 - 212Yds
2 - 20Yds (反則) 回数 - 損失ヤード 3 - 15Yds
0 - 0 (ファンブル) 回数 - 喪失 1 - 1
3 - 3 (フィールドゴール) 回数 - 成功 1 - 1
24:50 TIME OF POSSESSION 23:10
個人記録
RUSHING
NO. PLAYER ATT YARDS TD LG    
33 富澤 友貴 11 58 0 14
14 ベンジャミン アンダーソン 9 31 0 16
27 細野 陽平 2 18 0 11
32 金子 泰徳 3 17 0 13
25 東松 瑛介 3 5 0 4
18 荒木 裕一朗 2 -4 0 9
19 松尾 海太 1 -11 0 -11
TOTAL 31 114 0
PASSING
NO. PLAYER ATT COMP INT YARDS TD LG
18 荒木 裕一朗 27 20 0 191 1 30
14 ベンジャミン アンダーソン 13 5 0 36 0 11
TOTAL 40 25 0 227 1
RECEIVING
NO. PLAYER NO YARDS TD LG    
83 下段 亮太 8 87 1 17
15 出島 崇秀 3 17 0 8
19 松尾 海太 2 27 0 16
33 富澤 友貴 2 21 0 12
17 志水 秀彰 2 9 0 6
32 金子 泰徳 2 4 0 4
8 出澤 信 1 30 0 30
88 大滝 裕史 1 11 0 11
87 原田 大輔 1 6 0 6
27 細野 陽平 1 6 0 6
1 中田 結 1 5 0 5
7 井本 圭宣 1 4 0 4
TOTAL 25 227 1
TACKLE
NO. PLAYER TACKLE YARDS SACK      
57 田中 喜貴 5.5 0 0
55 安川 大輔 4.5 0 0
9 番矢 大輝 3 9 1
23 北村 雅史 3 0 0
47 小林 哲朗 2.5 0 0
52 鈴木 修悟 2 0 0
22 河石 泰 2 0 0
12 アート ロウレル 1.5 0 0
42 大倉 夏輝 1.5 0 0
26 井上 貴弘 1.5 0 0
11 財津 弘彬 1 0 0
21 石黒 貴也 1 0 0
24 山口 亮二 1 0 0
31 木村 亘 1 0 0
44 小宮 洋平 1 0 0
99 木村 健太朗 1 0 0
TOTAL 33 9 1
INTERCEPTION
NO. PLAYER INT YARDS TD      
57 田中 喜貴 1 2 0
22 河石 泰 1 0 0
TOTAL 2 2 0
PASS CUT
NO. PLAYER CUT          
11 財津 弘彬 1          
57 田中 喜貴 1          
90 伊倉 良太 1          
TOTAL 3

試合レポート

プロローグ

前節で富士通フロンティアーズに苦杯を舐めたライズは、3勝1敗で1stステージ最終戦を迎える。対するは明治安田ペンタオーシャンパイレーツ。ライズの最終順位は、パイレーツ戦の結果と、他会場で行われる富士通フロンティアーズ対オービックシーガルズ戦の結果によって変わってくる。まずはしっかりとパイレーツを退けて、注目の一戦の結果を待ちたい所。

1Q

試合はパイレーツのキックオフで開始。ライズは#14アンダーソン(アーカンソー大パインブラフ校)がQBとして先発出場。パイレーツに先制パンチを浴びせて試合の主導権を握りたいライズだが、最初のシリーズはダウンを更新出来ず、3アンドアウト(※1)に追い込まれてしまう。逆にパイレーツの攻撃では最初のプレーでダウンの更新を許し、その後パイレーツQBのランプレーで自陣まで侵攻を許す立ち上がり。何とかパイレーツの最初の攻撃シリーズはパントに追い込むが、続くライズの攻撃シリーズもダウンを更新出来ず3アンドアウトに。ライズはパントで陣地を大きく回復することが出来ず、自陣46ヤード付近からパイレーツの攻撃になると、ライズ守備陣の反則もあり、フィールドゴール圏内までボールを進められ、パイレーツがフィールドゴールで0-3と先制点をあげる。反撃に転じたいライズはここでQBを#18荒木(立命館大)へチェンジするが、悪い流れを変えられず、まさかの3回連続3アンドアウトという結果に。1Qはライズが一度もダウンを更新できず、パイレーツに先制点を許すという、ライズにとっては最悪の立ち上がりに。


2Q

2Qはライズの攻撃から。QBは引き続き荒木が務め、WR#15出島(久留米大)へのパス、RB#33富澤(日本大)のランで、この日初めてダウンを更新する。この後も富澤のラン、レシーバー陣へのショートパスで荒木がリズムを創り、パイレーツのレッドゾーン内に攻め込むが、タッチダウンを狙った攻撃は不発。結局フィールドゴールを狙うことに。ここで試合前から降っていた雨の影響か、スナッパーからのボールをホルダーがしっかりとキャッチできず、K#29望月(近畿大)がキックを蹴る事ができない。結果、パイレーツ陣20ヤード付近からのパイレーツの攻撃となってしまう。パイレーツはファーストプレーでダウンを更新すると、次の攻撃シリーズでWRがショートパスからのランアフターキャッチ(※以下、RAC)でライズ陣39ヤード地点まで攻め込み、ここでQBがWRにバックワードパスし、そこからエンドゾーンに走り込んだレシーバーにパスを投げるというスペシャルプレーを狙ってくるが、パスを投げられる前に副将のCB#22河石(早稲田大)がハードヒット!! パイレーツWRがファンブルしたボールをライズLB#57田中(法政大)が奪取し、そのままパイレーツ陣30ヤード地点までリターンするビッグプレー!! タッチダウンを奪われると、試合の流れを完全に掴まれてしまうピンチに、ライズの看板であるディフェンス陣が大仕事をやってのける。ここは何があっても得点をあげないといけない場面、ライズはQBを再びアンダーソンにチェンジ。タッチダウンを狙ったパスは不成功となったが、K望月が37ヤードのフィールドゴールを決めて、ライズがこの日初得点、3-3の同点とする。次のパイレーツの攻撃は、ライズ守備陣がプレッシャーをかけてパントに追い込むことに成功し、2Q残り2分26秒からのライズの攻撃はQBアンダーソンが差配。自らのラン、RB富澤のラン、TE#83下段(法政大)へのパスで連続してダウンを更新、自陣22ヤード地点から74ヤード前進してパイレーツゴール前4ヤードまで侵攻するが、タッチダウンを狙ったパスは成功せず、K望月が21ヤードのフィールドゴールを決めて6-3とし、前半を終了。


3Q

後半はライズのキックオフで試合再開。パイレーツは自陣31ヤード地点からライズ陣39ヤード地点まで攻め込むが、ライズ守備フロントの中心選手であるDL#90伊倉(法政大)がパイレーツQBに強烈なプレッシャーをかけ、パス不成功に追い込む。後半最初の攻撃から入ったQB荒木は、WR#19松尾(日本大)、TE下段へのパスで前進。パイレーツ守備陣によるプレッシャーと、味方OLの反則で2度の1stダウンロングのシチュエーションを迎えるが、WR#8出澤(早稲田大)、WR松尾へのパスでこれを凌ぎ、最後はエンドゾーン右端ギリギリへのパスをTE下段が好捕してタッチダウン!! K望月のPAT(※2)キックも成功して7点を追加、13-3とリードする。ライズ守備陣は、パイレーツにダウンの更新は許すものの、要所で相手QBにしっかりとプレッシャーをかけて仕事をさせない。3Q残り6分49秒からのパイレーツの攻撃も、DL#9番矢(京都大)がQBサックで大きなロスを強いると、チーム最年長LBの#55安川(日本体育大)がパスをカット!! こぼれたボールをLB田中がキャチしたように見えたが判定はパス不成功。しかし、ライズディフェンスはパイレーツの攻撃をパントに追い込む事に成功。3Q残り4分21秒からのライズの攻撃、QB荒木が自陣33ヤード地点からラン、パスをリズム良く使い分けてダウンを更新し、最後はK望月の34ヤードフィールドゴールで3点を追加、16-3とリードを拡げる。


4Q

最終4Qはライズの攻撃から。QBは再びアンダーソンが登場するが、効果的にボールを前に進めることができずにパントへ。嫌な流れをライズLB田中がビッグプレーで断ち切る。パイレーツQBのパスをインターセプト!! ボールを奪い返すことに成功。再びボールを託されたライズQBアンダーソンは、RB#27細野(国士舘大)にボールを預けてダウンを更新するも、結果的にパントに追い込まれてしまう。4Q残り8分からのパイレーツの攻撃。逆転を狙うパイレーツは乾坤一擲のオフェンスを展開。パスとランで連続してダウンを更新すると、4thダウンギャンブルもランプレーで強硬突破。試合残り時間5分の時点でライズ陣ゴール前12ヤードの地点まで攻め込むことに成功する。ここでパイレーツのQBがタッチダウンを狙ってエンドゾーンに投げ込んだパスを、CB河石がインターセプト!! パイレーツの執念のこもった攻撃を断ち切ることに成功する。試合の残り時間は4分。ライズはしっかり時間を使いながらダウンを更新し、このまま16-3で試合終了。

パイレーツを降して4勝1敗としたライズだが、同地区のライバルが60点差以上の大差で退けてきた相手に、1タッチダウン 3フィールドゴールで16得点、13点差の勝利は、内容としては満足のいくものではない。特に今季から加入したQBのアンダーソンが、現時点では上手く機能していない状況で、2ndステージに向けて大きな不安を残す結果となった。ライズの金看板であるディフェンス陣は強力で、2番手として登場する荒木のクォーターバッキングにも安定感が出てくるなど、好材料がない訳ではないが、各地区の強豪との対戦が続く2ndステージを勝ち抜くためには、ライズに更なる進化が求められることは明白だろう。パイレーツ戦後の富士通フロンティアーズ対オービックシーガルズ戦で富士通が勝利したため、ライズは2ndステージでアサヒビールシルバースター(セントラルDiv3位)、パナソニックインパルス(ウエストDiv1位)との対戦が決定。どちらも一筋縄ではいかない相手に、"新生"ライズがどのように戦いを挑むのかに注目したい。

  1. ※ 1 「3アンドアウト」:攻撃側のシリーズが1度もダウンを更新できずに3回の攻撃のみで終了し、パントに追い込まれること
  2. ※ 2 「PAT」:Point After Touchdown(ポイント アフター タッチダウン)の略。タッチダウン後にエンドゾーン手前3ydからフィールドゴールを蹴ること(得点は1点)