Xリーグ 秋季リーグ戦 第4戦 vs LIXILディアーズ

2017/10/9 (月) 11:00 KICKOFF @アミノバイタルフィールド
得点経過 スタッツ 個人記録 試合レポート
ノジマ相模原ライズ 38 - 35 LIXILディアーズ
3 1QT 0
14 2QT 14
7 3QT 14
14 4QT 7
得点経過
TEAM Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TFP PLAYER(S) G/NG
RISE 1 05:05 FG #17 市森 24
LIXIL 2 00:11 PASS #9 加藤 → #8 長谷川 1 KICK #14 青木 G
LIXIL 2 05:10 PASS #9 加藤 → #84 西川 26 KICK #14 青木 G
RISE 2 07:07 PASS #98 ガードナー → #21 秋山 33 KICK #17 市森 G
RISE 2 08:53 PASS #98 ガードナー → #15 出島 20 KICK #17 市森 G
RISE 3 02:37 PASS #98 ガードナー → #85 八木 12 KICK #17 市森 G
LIXIL 3 06:04 PASS #9 加藤 → #18 永川 15 KICK #14 青木 G
LIXIL 3 09:58 PASS #9 加藤 → #11 前田 19 KICK #14 青木 G
RISE 4 00:51 PASS #98 ガードナー → #85 八木 16 KICK #17 市森 G
RISE 4 05:25 PASS #98 ガードナー → #85 八木 15 KICK #17 市森 G
LIXIL 4 05:42 KOR #11 前田 100 KICK #14 青木 G
スタッツ
ノジマ相模原ライズ チーム LIXILディアーズ
20 (5 - 13 - 2) ファーストダウン(ラン - パス - 反則) 18 (3 - 12 - 3)
34 - 23 - 0
286Yds
(パス) 試投 - 成功 - インターセプト
獲得ヤード
28 - 21 - 1
286Yds
26 - 107Yds (ラン) 回数 - 獲得ヤード 27 - 17Yds
60 - 393Yds (攻撃) 回数 - 獲得ヤード 46 - 303Yds
12 - 91Yds (反則) 回数 - 損失ヤード 6 - 75Yds
0 - 0 (ファンブル) 回数 - 喪失 1 - 1
2 - 1 (フィールドゴール) 回数 - 成功 1 - 0
21:31 TIME OF POSSESSION 26:29
個人記録
RUSHING
NO. PLAYER ATT YARDS TD LG    
2 宮幸 崇 14 63 0 15
98 デヴィン ガードナー 9 49 0 17
TEAM 3 -5 0 -2
TOTAL 26 107 0
PASSING
NO. PLAYER ATT COMP INT YARDS TD LG
98 デヴィン ガードナー 34 23 0 286 5 33
TOTAL 34 23 0 286 5
RECEIVING
NO. PLAYER NO YARDS TD LG    
85 八木 雄平 8 97 3 31
84 吉田 武蔵 7 87 0 34
15 出島 崇秀 2 38 1 20
2 宮幸 崇 2 12 0 6
6 佐藤 励 2 10 0 6
21 秋山 光 1 33 1 33
81 鈴木 謙人 1 9 0 9
TOTAL 23 286 3
TACKLE
NO. PLAYER TACKLE YARDS SACK FUMBLE
FORCE
FUMBLE
RECOVER
 
41 増山 純季 4.5 12 1.5 0 0
53 マリオ オジョムリア 4.5 8 1 0 0
5 田中 喜貴 4 4 0 1 0
23 北村 雅史 3.5 0 0 0 0
43 池田 貴士 2.5 8 0.5 0 0
16 今井 龍之介 3 3 0 0 1
9 番矢 大輝 2 6 1 0 0
26 渡辺 健太 2 0 0 0 0
44 小宮 洋平 2 1 0 0 0
52 鈴木 修悟 2 1 0 0 0
3 佐久間 徹 1 0 0 0 0
31 新井 直樹 1 0 0 0 0
33 伊田 拳斗 1 0 0 0 0
90 伊倉 良太 1 1 0 0 0
81 鈴木 謙人 1 0 0 0 0
TOTAL 34 44 4 1 1
INTERCEPTION
NO. PLAYER INT YARDS TD      
TOTAL 0 0 0
PASS CUT
NO. PLAYER CUT          
TOTAL 0
RETURN
NO. PLAYER KOR KOR YRD KOR TD PR PR YRD PR TD
25 東松 瑛介 4 66 0 1 2 0
29 北村 光至 2 55 0 - - -
20 前島 利勇 - - - 1 2 0
TOTAL 6 121 0 2 4 0

試合レポート

プロローグ

LIXILディアーズとの対戦は、昨年の秋季リーグ戦以来2度目となる。昨年はタイブレークまで縺れた末、3点の僅差で惜敗したライズだが、今年は前戦のIBMビッグブルーとの壮絶な点の取り合いを制し、流れに乗っている。この勢いを止めずに、強敵を撃破し、後半戦も勢いを持続させたい。

SUPER9の中で唯一の先発日本人QB加藤が率いるLIXILディアーズのオフェンスは、粘り強く向かってくることが予想される。最後まで気の抜けない一戦は1プレーへの集中力が勝敗を分けるかもしれない。ここまでの勢いを持続させ、一気に日本一への階段を駆け上がりたいライズの戦いを注目しよう。

1Q

ライズのキックオフで試合開始。K#17市森(中央大)の大きく飛んだキックはタッチバックとなり、ディアーズは自陣25ヤードから最初の攻撃。ファーストプレーはRBへのスクリーンパス。これをCB#16今井(日本大)がロスタックル。ファーストプレーで流れを掴むと、3rdダウン7ヤードでDL#53オジョムリア(ミシガン大)がQBサック!ディアーズはスリーアンドアウトでパントへ。

ライズのファーストシリーズは自陣39ヤードからの好ポジション。3rdダウンまで追い込まれるが、QB#98ガードナー(ミシガン大)からWR#85八木(慶応大)へのスラントパターンが決まり、その後のRAC(ランアフターキャッチ)で31ヤードをゲインし、一気に敵陣25ヤードからの攻撃となる。ファーストシリーズをどうにか点につなげたいライズは、QBガードナーのランなどでゴールまで6ヤードまで攻め込む。RB#2宮幸(中央大)へのランプレーのフェイクからWR八木へパスを投じる。CBと縺れながらもWR八木がキャッチしエンドゾーンへ飛び込みタッチダウンかに見えたが、倒れたところでボールがこぼれ、判定はパス不成功。このシリーズはK市森が23ヤードのフィールドゴールを決めて3-0となり、ライズが先制する。

続くキックオフではライズに反則がありディアーズは自陣27ヤードから攻撃開始。ライズはDL#43池田(名城大)のロスタックルなどいいプレーもあったが、ディアーズはショートパスを随所で決めフレッシュを更新する。また、ディアーズはスナップカウントのコールを散らしてライズのフロントラインを撹乱、これによりライズデフェンスはオフサイドの反則を取られてしまう。さらにQB加藤から28ヤードのロングパスを決められゴールまで13ヤードに迫られる。ここでまた、ライズデフェンスにオフサイドの反則。ディアーズはゴールまで8ヤード、ランで進めてゴール前1ヤードまで進めたところで1Q終了。


2Q

エンドが変わって、2Q開始。タッチダウンまで残り1ヤードとしたディアーズの3rdダウン。ここでディアーズは、インサイドのランプレーのフェイクからTEへのプレーアクションパスでTDを取る。PATも決まり3-7とディアーズにリードを許す。

次のライズの攻撃は自陣24ヤードから、ここからライズはRB宮幸・QBガードナーのランなどで、敵陣30ヤードまで攻め込む。しかし、ここでパスが連続で決まらず43ヤードのFGを選択。K市森のキックはポールの右をかすめ失敗となる。

その後のディアーズの攻撃は自陣26ヤードから。ここで25ヤードのロングパスを決め大きく前進。さらに、ターゲッティングの反則も取られ一気にライズ陣35ヤードまで進める。また、この反則によりDB#3佐久間(名城大)が資格没収となり、ライズは守備の中心選手を失う苦しい展開となる。ディアーズはさらに3連続でパスを成功させTDを奪うことに成功。PATも決まりスコアは3-14。ディアーズにリードを広げられる。

これ以上引き離されたくないライズは、自陣32ヤードからの攻撃。ここでTE#84吉田(日本大)への33ヤードロングパスが決まり、一気に流れを引き寄せる。敵陣33ヤードからの1stダウン、QBガードナーからWR#21秋山(日本大)への33ヤードTDパスが成功!PATもK市森が決め、10-14と反撃を開始する。

続くディアーズのシリーズで、オプションプレーでボールをキープしたQB加藤をLB#5田中(法政大)がタックルすると、ボールを掻き出すファンブルフォース!こぼれたボールをDB今井がリカバーし、ライズはゴールまで25ヤードで攻撃権を得る。

ここでQBガードナーが投じたパスは短くなったが、これをWR#15出島(久留米大)が相手CBと競り合いながらもキャッチしてTDが成功!PATもK市森が決め、ライズが17-14と再びリードを奪う。

続くディアーズのシリーズも、DL#52鈴木(国士舘大)のナイスタックルなどで追い詰めると、DL#9番矢(京都大)がQBサックを決める!ディアーズはこの攻撃をパントとすると、ライズは残り時間を消費し、前半終了。ライズ3点のリードで後半へ。


3Q

ディアーズのキックオフで試合再開。リターンしたライズは自陣18ヤードから攻撃開始。プレーアクションパスとランプレーを上手く織り交ぜ前進していくと、自陣42ヤードからの1stダウンではTE#84吉田へ27ヤードのプレーアクションパスが成功!さらに次のプレーでディアーズに反則があり、一気にゴールまで16ヤードに迫る。ここからなかなか攻めきれなかったが、4thダウン4ヤード、ゴールまで12ヤード地点でギャンブルに出る。ここでQBガードナーからWR八木へのパスが成功しTD!PATもK市森が決め、ライズが24-14と点差を広げる。

ディアーズの攻撃、ライズはプレッシャーを与え続けるが3rdダウンで2度でロングパスを決められゴールまで15ヤードとされる。三度、3rdダウンまで追い込むが最後もパスを決められTD。PATも決まり、24-21とディアーズに差を縮められる。

ライズの続く攻撃は、自陣27ヤードから。ここはホールディングの反則もありスリーアンドアウトとなりパント。ディアーズは、自陣49ヤードから攻撃開始。ランとショートパスで手堅く攻めるディアーズは、ライズのインターフェアやパーソナルファウルの反則などでゴール前15ヤードまで攻め込み、最後はアウトパターンのパスをサイドラインぎりぎりに決めTD。PATも決まり、24-28とディアーズに再びリードを奪われる。

続くディアーズのキックオフをRB#29北村(中央大)が39ヤードリターンし、ライズは自陣47ヤードからの攻撃とする。なんとか逆転したいライズは4thダウンギャンブルでQBガードナーが自ら持ち込みフレッシュを獲得。敵陣31ヤードまでボールを進めたところで3Q終了。ライズはリードを許したまま、最終Qへ突入する。


4Q

3rdダウン2ヤードをRB宮幸のランプレーでファーストダウンを更新すると、QBガードナーがサックされそうになりながらもWR#81鈴木(明治大)へパスを決め、ゴールまで16ヤードまで迫る。ここでQBガードナーからWR八木へのこの日2本目のTDパスが決まり、PATもK市森が成功。ライズが31-28とし、再びリードする。

ディアーズのキックオフリターンはタッチバックとなり自陣25ヤードからの攻撃。ランプレーでフレッシュを獲得するが、ここでライズLB#41増山(日体大)がQBサック!嫌なムードを断ち切りパントへと追い込む。

一気に引き離したいライズ。WR#15出島へ18ヤードのパスを決め敵陣へ侵入。ディアーズの反則もあり、ライズはゴールまで15ヤードとする。ここで、QBガードナーの放ったパスは、ディアーズCBの頭上に飛び、あわやインターセプトとなるところをジャンプしたWR八木がキャッチ!この日3本目のTDパスとなると、PATもK市森が成功。ライズ38-28と一気に突き放しにかかる。

しかし、次のキックオフでK市森のキックはエンドゾーンまで飛ぶが、ディアーズはリターンを選択。これが100ヤードリターンTDとなってしまう。PATも成功され、38-35とまたも、3点差に詰め寄られる。

もう一度引き離したいライズだが、次の攻撃はスリーアンドアウトでパントへ。自陣36ヤードからのK市森のパントはディアーズリターナーの頭上を越え、タッチバックとなる。

試合残り時間は4分。QB加藤にプレッシャーをかけ、パスを投げさせないライズディフェンス。4thダウン4ヤードまで追い込むが、28ヤードのビッグゲインを許してしまう。続く攻撃でも、22ヤードのパスを決められ、ゴールまで24ヤードと迫られる。残り時間は2分46秒。しかし、ここでライズディフェンスは集中力を切らさなかった。1stダウンのランプレーを止め、続く2ndダウンではLB増山とDL池田が値千金のQBサックを決める。1stダウンを奪えなかったディアーズは、49ヤードのフィールドゴールを狙うが、失敗。残り時間、1分41秒でライズに攻撃権が移る。

ディアーズのタイムアウトは、残り2つ、ライズはなんとしても、フレッシュの獲得が必要。ランプレーでゲインを重ねるが1stダウン更新には至らず3rdダウンまで追い込まれるが、QBガードナーからWR八木へのプレーアクションパスが決まり、フレッシュ獲得。ここからニーダウンで時間を使い切り、ライズが3点差の勝利を掴んだ。

ファイナルスコアは、38-35。 何度もリードが変わるシーソーゲームを制し、勝利をつかんだライズはまた一つ大きな自信をつけたことだろう。しかし、今回の試合では、反則などの反省点も多い。これらを修正して、勢いそのままに次戦は大阪へ乗り込む。アウェーの遠征では、消耗戦が予想されるが、次戦にも勝利を期待しよう。日本一への道のりはまだまだ、続いていく。