Xリーグ 2nd stage 第1戦 vs エレコム神戸ファイニーズ

2014/11/1(土)11:00開始 @アミノバイタルフィールド
ゲームプレビュー 得点経過 スタッツ 個人記録 試合レポート
ノジマ相模原ライズ 41 - 14 エレコム神戸ファイニーズ
7 1QT 0
10 2QT 0
14 3QT 7
10 4QT 7
得点経過
Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TEP PLAYER(S) G/NG Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TEP PLAYER(S) G/NG
1 13:18 RUSH #2宮幸 55 KICK #8出澤 G
2 01:59 FG #8出澤 25
2 08:17 RUSH #2宮幸 83 KICK #8出澤 G
3 03:34 RUSH #2宮幸 30 KICK #8出澤 G
3 10:27 PASS #6フナキ→#83東内 5 KICK #16高井 G
3 14:45 RUSH #27細野 2 KICK #8出澤 G
4 04:11 RUSH #27細野 1 KICK #8出澤 G
4 07:49 FG #8出澤 37
4 10:16 PASS #6フナキ→#84常包 45 KICK #16高井 G
スタッツ
20 (12 - 5 - 3) ファーストダウン(ラン - パス - 反則) 18 (5 - 13 - 0)
21 - 12 - 0
113Yds
(パス) 試投 - 成功 - インターセプト
獲得ヤード
48 - 28 - 2
295Yds
41 - 331Yds (ラン) 回数 - 獲得ヤード 28 - 79Yds
62 - 444Yds (攻撃) 回数 - 獲得ヤード 76 - 374Yds
2 - 10Yds (反則) 回数 - 損失ヤード 4 - 45Yds
0 - 0 (ファンブル) 回数 - 喪失 0 - 0
3 - 2 (フィールドゴール) 回数 - 成功 0 - 0
28:58 TIME OF POSSESSION 31:02
個人記録
RUSHING
NO. PLAYER ATT YARDS TD LG    
5 木下 雅斗 6 4 0 7
25 東松 瑛介 2 11 0 7
2 宮幸 崇 18 293 3 83
18 荒木 裕一朗 5 -2 0 9
27 細野 陽平 8 34 2 19
10 藤本 亮 1 -5 0 -5
0 Team 1 -4 0 -4
TOTAL
41
331
5
PASSING
NO. PLAYER ATT COMP INT YARDS TD LG
5 木下 雅斗 12 8 0 81 0 38
18 荒木 裕一朗 6 3 0 30 0 21
10 藤本 亮 3 1 0 2 0 2
TOTAL
21
12
0
113
0
RECEIVING
NO. PLAYER NO YARDS TD LG    
2 宮幸 崇 2 10 0 12
7 井本 圭宣 2 14 0 7
25 東松 瑛介 1 1 0 1
81 井上 繁明 1 2 0 2
1 中田 結 1 38 0 38
88 大滝 裕史 3 25 0 11
89 東 慎也 1 21 0 21
27 細野 陽平 1 2 0 2
TOTAL
12
113
0
TACKLE
NO. PLAYER TACKLE YARDS SACK      
14 タビタ ウッダード 3.5 7 1
4 矢口 俊太 5 0 0
57 田中 喜貴 7 0 0
3 佐久間 徹 7 0 0
22 河石 泰 2.5 0 0
23 北村 雅史 2 0 0
6 ロカ カノンガタ 1 0 0
52 鈴木 修悟 4.5 0 0
35 櫻井 佑介 0.5 0 0
26 井上 貴弘 4.5 0 0
13 綾部 洋平 1 0 0
41 増山 純季 3.5 0 0
47 櫻井 宏介 1 0 0
34 岡田 憲彦 2 0 0
49 嶋田 安孝 1 8 1
9 番矢 大輝 1 0 0
TOTAL
47
15
2
INTERCEPTION
NO. PLAYER INT YARDS TD      
14 タビタ ウッダード 1 0 0
57 田中 喜貴 1 2 0
TOTAL
2
2
0
PASS CUT
NO. PLAYER CUT          
57 田中 喜貴 2
22 河石 泰 1
26 井上 貴弘 1
TOTAL 4

試合レポート

プロローグ

10/20、富士通フロンティアーズとの夜の川崎での死闘の結果、1stステージ3位での2ndステージ進出が決定したRISE。2ndステージでは、WESTの1位、CENTRALの2位との対戦となり、非常にタフな試合が続く事が予想されるが、日本一の可能性は、ここで2勝することでしか繋がらない。Dead or alive、RISEの生き残りをかけた死闘が始まる。初戦はエレコム神戸ファイニーズ。パナソニック、アサヒ飲料と、関西の強豪をねじ伏せてWESTを制した勢いや如何に?

1Q

試合はRISEのリターンで開始。先発QBは#5木下(立命館大)。エースRB#2宮幸(中央大)・#25東松(立命館大)のラン、副将WR#7井本(立命館大)へのパスでリズム良くダウンの更新を重ねるが、敵陣に入った所で連続QBサックを受けてパントに追い込まれる。対するエレコムはハワイ大出身のフナキがQBとして先発。いきなり最初のプレーでWRのポストパターンへのロングパスを投じる。僅かにレシーバーに届かず、事なきを得るも、パスプレーで得点を重ね、西を制したチームの勢いを感じさせるプレー。この後、お互いにパントを蹴り合う展開となったが、ゲームが動いたのが1Q残り3分51秒からのRISEの攻撃。QBはこの日木下と交互に出場している新人#18荒木(立命館大)。敵陣45ヤード地点からの第三ダウン、オプション(※1)からのピッチで荒木からボールを受け取ったRB宮幸は、そのまま55ヤードを走り切ってタッチダウン!! PAT(※2)のキックも成功し、7-0とRISEが待望の先制点を奪う。


2Q

続く2QはRISEディフェンスのビッグプレーで幕をあける。敵陣での相手オフェンスを3アンドアウトに追い込むと、エレコムパンターのパントキックを今季加入の大型DL #14タビタ・ウッダード(ハワイ大)がブロッグ!! こぼれたボールをRISEが押さえて、敵陣31ヤード地点からの攻撃権を奪取することに成功する。このチャンスに、今季からキッカー専任となった#8出澤が25ヤードのフィールドゴールを確実に決めて3点を追加、10-0とする。ここまで上手く攻撃をコントロール出来ていなかったエレコムだが、ギアをチェンジ。QBフナキがミドルパスと自らのスクランブルランでRISE陣内まで攻め込むと、エンドゾーンまで15ヤードと迫った地点で4thダウンギャンブル(※3)を敢行し、これを成功させてRISEゴール迄6ヤードの地点まで侵攻、この日最初の得点チャンスを迎えた。ここで再びRISE DL#14タビタ・ウッダードのビッグプレーが飛び出す。タッチダウンを狙ったフナキのパスを、タビタがインターセプトし、ターンオーバー。ここも無失点で切り抜ける事に成功。ピンチの後にチャンス有り、自陣1ヤード地点からという難しいフィールドポジションからの攻撃となったが、2プレー目にRISE QB木下からのオプションピッチを受けたエースRB宮幸が再び爆走。83ヤードを走り切ってこの日2本目のタッチダウンランを完遂させる。PATのキックも成功して17-0とエレコムを突き放す。


3Q

後半最初のエレコムの攻撃を、RISEディフェンス陣が3アンドアウト(※4)に仕留める。続くRISEの攻撃も、効果的な前進を図れずにパントに追い込まれるが、ここでエレコムがキック後のパンターに接触する反則を犯し、運良くダウンの更新を図ると、次の攻撃シリーズで再びRB宮幸がこの日3本目となる30ヤードタッチダウンランを成功させる(PATのキックも決まって24-0)。宮幸の走力は勿論、エレコムDLを制圧して宮幸の走路を空けるRISEのオフェンスラインの活躍が大きな得点差となって現れている。ここまでエレコムを無得点に押さえているRISEディフェンスだが、相手の好パントで自陣ゴール前からの攻撃を余儀なくされ、続く攻撃が3アンドアウトに追い込まれて自陣45ヤードからの守備を強いられた3Q残り8分弱からの守備機会では、再びエレコムQBフナキのパスとスクランブルランでダウンの更新を許し、最後はフナキに5ヤードのタッチダウンパスを通されてこの日初失点。PATのキックも決まって24-7とされる。3Q残り4分26秒からのRISEの攻撃。プレーが出ている間は同じプレーを繰り替えすという定石通り、RB宮幸にボールを集めて敵陣まで攻め込むと、最後は第三のRB #27細野(国士館大)がエンドゾーンに飛び込んでタッチダウン!! 出澤のPATキックも成功して、再び31-7とエレコムを突き放して3Q終了。


4Q

最終4Qはエレコムの攻撃から。変わらず果敢にミドルパスを狙い、身体の強さを活かしてスクランブルで前進を図るエレコムQBフナキに対し、雨の影響もあってなかなか捉まえ切れないでいたRISEディフェンス陣だったが、後半に入ってしっかり修正し、効果的な前進を許さない。自陣38ヤード地点からのエレコムの4thダウンギャンブルのパスにもしっかりと対応して良いポジションでボールを攻撃陣に渡すことに成功する。ディフェンスの創ってくれた好機を活かすべく、ここでもRISEのOLとRBが躍動。最後は細野が1ヤードTDランを決め、キックも決まって38-7と点差を拡げる。この後1フィールドゴールを追加したRISEは41-7とするが、この後のディフェンスでエレコムのフナキからパスを受けたWRにエンドゾーンに走り込まれて45ヤードのタッチダウンプレーを成功させられてしまい、得点は41-14。最後は4Qから登場したRISE QB#18藤本(日本大)がニーダウンして試合終了。RISEはWEST覇者のエレコムを退けて、何とか日本一への道を閉ざす事無く、次戦に向かう事が出来ることとなった。

負ければ日本一への道はそこで閉ざされるという状況の中、今季WESTを制して勢いにのるエレコムを迎えての2ndステージ初戦となったが、エースRB宮幸の3タッチダウン、293ヤードの爆発力でモメンタムを掌握し快勝。RB陣の快走を支えたOL陣の奮闘、エレコム攻撃陣に決定的な仕事をさせなかったディフェンス陣の安定と、ここに来てRISEの総合的なチーム力は上昇傾向にあると言える。この勢いを、そのまま2ndステージ第二戦で対戦する、昨年度Xリーグ覇者のOBICシーガルズにぶつけたい。RISE誕生後、まだ勝ったことの無い相手だが、彼らも1stステージでは2位に沈み、決して本調子ではない。ともあれ、相手云々ではなく、RISEのメンバーが、各ポジションで自らの仕事を成し遂げ、その結果を持って他のポジションをサポートし、勝利へのサイクルを回していくことが出来るか。11月9日(日)の川崎富士見球技場で、2014年のRISEの進化を見届けたい。

  1. ※ 1 「オプション」:ランプレーの一種。ボールをスナップされたQBが、RBにボールを渡すか、自らボールをキープして走るかを、あらかじめ決められた選択肢の中から状況に応じて選択するプレー
  2. ※ 2 「PAT」:Point After Touchdownの略。タッチダウンを取ったチームがキック(成功時は1点)かゴール前5ヤードからの1回だけの攻撃(成功時は2点)を選ぶことが出来る追加得点の仕組み
  3. ※ 3 「4thダウンギャンブル」:攻撃側が、失敗した際に相手に攻撃権を渡してしまうリスクを冒して4回目の攻撃で1stダウンを取りにいくプレー
  4. ※ 4 「3アンドアウト」:攻撃側のシリーズが1度もダウンを更新できずにパントに追い込まれること